憂ひ深甚
- 2009.07.26
朝鮮の南北分裂も大国のエゴの犠牲にていまだに苦悩す 東西の冷戦時代はすでに過去。されど在日米軍は去ら ヴェトナム、アフガニスタン、イラン、北朝鮮もそうだが・・・ 敵求め敵創り止まぬ魑魅魍魎 イラクその他とつひには中国？ 軍事・金融で暴利むさぼる一握りの金の亡者ら米国を毒す 戦闘機Ｆ２２は沖縄の米軍の主力 日本には呉れぬ 米国との軍事同盟と聞くたびに背筋を冷気の走るは何ゆゑ 核の傘とふ怪しき言葉に騙 […]
七夕祭り
- 2009.07.25
湧き出でて群集は七夕垂（たなばたしで）さやぐアーケード街を埋め尽くすなり 集ひきて七夕祭の人波を縫ひて浴衣の少女らおよぐ ミス七夕、ミス織物ら六人を囲みアマチュア写真家ら夢中
短歌はいかに
- 2009.07.22
音楽は時間的芸術と言ふけれどクラシックなどは常在不滅 絵画など空間的な芸術は時間を排除す 短歌はいかに 種（しゅ）の進化の終点が人より猿なりせば地球は平和としばしば思ふ 種（しゅ）の分化は突然変異に依るなれば＜進化論＞より＜変化論＞では？ ＜進化論＞と＜自然淘汰＞が正しくば地には人間のみが住むはず
今日の歌 H21 -07-09
- 2009.07.19
飾られゆく七夕垂（たなばたしで）が風受けてざわめきたてり 祭近付く 資本主義にも欠陥ありて金融が生産活動の上に君臨す ＜自由競争社会＞とふ麗句が極端な貧富への不満を封殺してをり
アメリカ芙蓉H21-07-18
- 2009.07.18
大いなるアメリカ芙蓉の赤き花風に波打ち世界を煽る
黄のカンナH21-07-13
- 2009.07.13
ゆらり立つカンナは花びら黄に澄みて花芯ふかくに緋の水を溜む
命の歌H21-07-12
- 2009.07.12
日曜の公園に来てうれしくも子供らの声きんきんひびく 公園に幼をあやす母たちの影多くして空気かがやく すれ違ふ若きをみなのマタニティ膨らむを見てうれし頼もし さう言へばこのごろ妊婦のヌード写真はやると聞きぬ それもまたよし 昏迷の世なれどひとたび生まれなば百歳までも命つらぬけ 人産むも人を殺すも人なりと悟るむごさは君も吾も知る
今日の歌H21-09-08
- 2009.07.08
ラサにつづきウルムチにあがる阿鼻叫喚 富と＜自由＞に突き動かされ 生まるるも死するもひとり。民族もはた宗教もむなしきものを 白百合の塀より覗き匂ひ立つネットの佳人の住むと思へり
21-07-07の二首
- 2009.07.07
気がつけば髪長く伸びもたいなく思へばこのまま放置と決めこむ 幼年にて死ぬ子と白寿の現役医師 寿命の個人差はかくも冷酷
風鈴H21-07-02
- 2009.07.02
梅雨の夜に南部砂鉄製風鈴の音が天上のはたてより降る