雀子
- 2020.03.08
晴れ渡り春の陽差のみちみちて雀子たちも喜々と騒げる
晴れ渡り春の陽差のみちみちて雀子たちも喜々と騒げる
幾月も癒やしを呉れしポインセチアいのち尽きしや葉を落とし初(そ)む
真青(まっさを)な空に魚型(うをがた)の小(ち)さき雲忘れられたるごとく浮かべる 消え去りゆく雲の薄片写しきて振り返ればすでに残欠すらなし
朝まだきあまたの雀ら寄りきたり餌場に騒ぎ妻を起こせり
境内に幾本もたつ老楠(ろうくす)の大きく繁り合ひ神韻を奏づ 神池(かみいけ)に真鯉緋鯉ら交差して泳げる下ゆく金の大鯉
3月だ!春になった!と五体なす全細胞がふつふつと沸く
画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。
洗面台にガラスのコップを落としたり響きて跳ねて灯にきらめきぬ
寒空にたなびく白雲を凝視する やがて眼底にて渦巻き始む
思へらく2222年2月22日を迎ふるには三百歳まで生きねばならぬ