楠と風
- 2020.01.29
楠(くす)幾本たかだかと立てるを風の捲きざわめく音の境内に満つ
楠(くす)幾本たかだかと立てるを風の捲きざわめく音の境内に満つ
「言ふ」と書くは印象強過ぐる「いふ」がある。これも日本語固有なのだらう
「事」としては違和感のある「こと」あるは日本語固有と思うがいかに
「事」と書かば客体化して違和感ある「こと」あることに気付きて久し (たとえば、「そんな些細な事で怒ることないのに」における「事」と「こと」の違い。上の歌中の「あることに」の「こと」も。)
ドラマのネタあまたあるのに何ゆゑか人は「殺し」に快を求む
学童に通学用の防弾かばん持たせるというアメリカの現実
惹かれけり山茶花あまた咲く中に葉隠れにひそと覗ける紅に
崩れ雲なほ崩れつつ南東へ走れるを見て早足となる
10の100乗年の未来を語る科学者よ明日死なむ身にて何をか言はむ
“もの”悉皆分解し尽くさば究極は極微粒子(ごくみりふし)と真空に帰す “無”に満ちて般若心経はまぎれなく究極の真理をずばりと言ひ当つ