遠山紅葉
- 2001.10.30
「雨後(うご)の朝、地に湿潤の空気満ち日にさんさんと遠山紅葉(もみぢ)」(梧桐)
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
「雨後(うご)の朝、地に湿潤の空気満ち日にさんさんと遠山紅葉(もみぢ)」(梧桐)
「錆にほふ鉄骨ビルの片隅にこほろぎ鳴けり 息ひそめ聴く」(梧桐)
美術館で日本画室から洋画室へ移り‘雑然’の印象を受く
なか空に雨こもらへば闇白し二階より見る路面の冥さ 【冥い】くらい
ほの暗き紫陽花寺に紫陽花の梅雨深むほど色顕ちてきぬ 顕ちくる(たちくる)だんだんと現れてくるという雰囲気や情景を表します
新緑の山腹を滝が白々と落ちる おりおり翳りをおびて 梧桐 学 2001年5月詠
単純に且つ精細に図られしモンドリアンの色面分割 梧桐 学 歌集「ザ・キャピタル」より
辛夷やや蕾の固さゆるめをり花天心に至れば春か 裕子原案のものを学が推敲し仕上げた二人合作です
きさらぎの暗き夜空に雪乱れひとひらごとが生きて光れり
千年が過ぎて新たな千年が始まるんだから何か始まれ 梧桐 学2001年元旦作