2004年6月3日 / 最終更新日時 : 2004年6月3日 gotohman ニュースから 今日の三首 (<衝撃>のつづき) 「街なかに<愛>売るるころあの少女が胸処(むなど)深くですすり泣くなり」 「少女言う『直接会って謝りたい』胸は凍るが泣かせるセリフだ」 「『出来るなら平凡な一生過ごしたい』くだんの少女の切ない一語」 […]
2004年6月2日 / 最終更新日時 : 2004年6月2日 gotohman 生活詠 今日の歌 <あの「衝撃」の翌日> 「梅雨前の光をとほす緑葉に幾重も枝葉の影が交はる」 「赤青の涎掛(よだれかけ)して地蔵さま幾多ならべリ寺社の裏手に」 「葺き替へられ甍の光る本堂と破れ傾く納屋、奥の院など」 「寺庭に仰ぐすぢ引く白 […]
2004年6月1日 / 最終更新日時 : 2004年6月1日 gotohman ニュースから 今日の衝撃 <衝撃> 「さあ6月衣替とて華やげるこの日に児童が児童を殺(あや)む」 「殺意などあろうはずもない児童の十一歳のある日の悪夢」 (新仮名) 「血を浴びて教室に戻りし小六の女児には今も未来も修羅場」 「小六に宿りし憎しみ何 […]
2004年5月29日 / 最終更新日時 : 2004年5月29日 gotohman 生活詠 今日の十首 (口語新仮名): 「イラクとかパレスチナとかでの余りにも軽い命は食傷気味だ」 (口語新仮名): 「一命は地球より重いはずなのに筈なのに重いはずなのになぁあ・・・」 「直腸の狭窄症とて腹切られ内蔵切られて病み臥す兄よ」 「 […]
2004年5月27日 / 最終更新日時 : 2004年5月27日 gotohman 生活詠 今日の歌 「河原よりひとつ雲雀の鳴きながら昇り果てしか声のみひびく」 「木曽川の中州に川鵜と青鷺と白鷺つどひ並びてありく」 「上げ雲雀撮らむとせしが眩しくて勘に頼れば空のみ写る」 「キラキラと上げ雲雀降らす春の声 身もだえにつつ喉 […]
2004年5月25日 / 最終更新日時 : 2004年5月25日 gotohman 生活詠 今日の歌 「大都上空に麗人閉づる眼のやうな繊月、そして金星が並ぶ」 「靄けむる富士川の橋渡りつつ脳裏に富士山けざやかに浮く」 「しっとりと卯の花くたしに濡れて澄む東海道の水田地帯」 「集ひては議論を交はし楽しめる学会といふは不思議 […]
2004年5月15日 / 最終更新日時 : 2004年5月15日 gotohman 生活詠 今日の三首 「林行く風ひたひたと裏がへす葉叢なびきて白くかがやく」 木曽川増水:- 「青々と繁る樹木が濁流に半ば沈みてゆさゆさと揺る」 国宝犬山城:- 「徂徠命名の白帝城が激流の上の小山にぽつねんと建つ」
2004年5月14日 / 最終更新日時 : 2004年5月14日 gotohman 生活詠 今日の歌 「晴れわたる晩春のひと日妻ときて木曽川沿ひに散策五キロ」 「繁る葉を漏れくる陽光はみどり色。夢中でシャッターを押し続けたり」 「遊歩道に燕とび交ひウグイス鳴く世界の騒擾は夢のごとしも」 「山岳に豪雨ありけむ木曽川は濁れる […]
2004年5月13日 / 最終更新日時 : 2004年5月13日 gotohman 生活詠 今日の十首 「球根をいつ植えたるか花菖蒲ゆらりと伸びて三花ひらきぬ」 「すりガラスにあやめ三花の影揺れて異常高温の春の夜も更く」 「イスラムの世界に根付くや民主主義意外に咲けるアヤメに問ひをり」 「衝迫感ふかく疾(はし)りぬ虐待に報 […]
2004年5月10日 / 最終更新日時 : 2004年5月10日 gotohman 社会詠 今日の二首 「消えてゆく化石燃料そののちは人らたつきを如何にとかせん」 「いまひとつ環境破壊の実感のなきまま人は破壊を続く」