2002年11月19日 / 最終更新日時 : 2002年11月19日 gotohman 生活詠 今日の四首 「秋の空かがやきゐたる東天に雲を染めつつ満月浮かぶ」 「満月がゆらめき歪んで見えるのは僕の五感が軟弱なゆえ」 -------------------- 「その郷(さと)が安全神話の日本なれば娘(こ)は上海でカバン盗られき […]
2002年11月17日 / 最終更新日時 : 2002年11月17日 gotohman 生活詠 死ぬ瞬間は・・・ 口語新仮名の歌4首: 「薄明の宇宙の果に聞こえつつ<七つの子>の歌、鴉のわらい」 「死ぬ瞬間僕らは何を見るのだろう。血の海なのか、ただ暗黒か」 「『死にたくない!』目開き臨終(いまわ)に叫んだ兄、あの目は何を見ていたのだ […]
2002年11月16日 / 最終更新日時 : 2002年11月16日 gotohman 生活詠 今日の五首 「構内にひときは明るき紅葉を逆光で撮る友のありけり」 「赤銅(しゃくどう)に変はりし水木の傍辺(かたへ)にて山茶花一輪二輪と咲(ひら)く」 「列なせるメタセコイアは同樹齢されど紅葉緑葉混淆」 「通勤路、構内ともに銀杏樹は […]
2002年11月13日 / 最終更新日時 : 2002年11月13日 gotohman 生活詠 娘の結婚ほか 「脅威的発展つづく中国の国土は確かな踏みごたへあり」 「女ひとり異国に恋を育みて今日廈門市(あもいし)で結ばれにけり」 「娘(こ)の夫(つま)は劉を姓とし石材を商ふ青年実業家なり」 「美しき若き女性がウェディングドレスに […]
2002年11月7日 / 最終更新日時 : 2002年11月7日 gotohman 生活詠 今日の三首 「低空を飛ぶジェット機の轟音はとても脳内知覚と思へぬ」 「ジェット機の青空つん裂く爆音は音と言ふより物塊である」 「刈り取られ喪失感濃き田園に柿の畑が赤さ増しつつ」
2002年11月3日 / 最終更新日時 : 2002年11月3日 gotohman 生活詠 今日の三首 「関白も現世は夢のまた夢と言へらくや良し←この当たり前」 「大輪の菊の花々並ぶ観て人の限りなき欲望思ふ」 「暮れ急ぐ公園にゐて池に立つさざ波寒き慈悲とも見えつ」
2002年11月2日 / 最終更新日時 : 2002年11月2日 gotohman 生活詠 今日の5首 「秋空を斜めに切りてツバメ去る未練、感傷あるべくもなし」 「お祭りのテーマは”Color of・・・”にして若き蛮声秋の雲を裂く」 「借り物のテントで多くの店が出て<ヴェトナム料理>の看板も見ゆ」 […]
2002年10月26日 / 最終更新日時 : 2002年10月26日 gotohman 生活詠 思い様々 「母の郷国(くに)知らず在り経し乙女ゐて金日成大学に行くを夢とす」 「拉致のこと劇場占拠のことなどもやがて意識の外縁に去る」 「部屋内(ぬち)に思念する午後ましづかにおし包みつつ秋の霧雨」 「中国に恋が咲いたと告げられぬ […]
2002年10月25日 / 最終更新日時 : 2002年10月25日 gotohman 生活詠 今日の二首 「秋空が一糸(いっし)の雲さへ置かぬ日も地上に絶えず人の死闘は」 「橋上に鴉四羽が鳩を喰ふ獰猛さにも秋の陽そそぐ」 (二首目:実景です。)