2002年12月30日 / 最終更新日時 : 2002年12月30日 gotohman 生活詠 今日の5首 「民族間宗教間また国と国争ふときの個の人格とは」 「権力や国威と言へる無形なる威圧感には水母(くらげ)にならう」 「街出でて木曽川沿ひに走りつつ乱雲の間に藍の冬空」 「冬黄昏重く渦巻く茜雲超えてイラクも北鮮も見ず」 「木 […]
2002年12月29日 / 最終更新日時 : 2002年12月29日 gotohman 生活詠 今日の5首 「年末も年始も永き坦々たる時の流れの起伏でさへなし」 「数ヶ月使はぬレコーダー働かず吾が大脳もかくのごときか」 「アメリカは大義名分なきままにイラク爆撃に本気だといふ」 「大国の思惑を私人があれこれと危惧する空しさまたも […]
2002年12月26日 / 最終更新日時 : 2002年12月26日 gotohman 生活詠 今日の5首 「気忙(きぜは)しき歳晩の昼PCの前にてしばし目瞑(めつむ)りゐたり」 「頭(づ)の上をがうがうと過ぐる時の音 目開くればただに天井の衣魚(しみ)」 「問はれをり60年は永かりしや答へむとしてやや忸怩たる」 「街の灯に照 […]
2002年12月24日 / 最終更新日時 : 2021年12月10日 gotohman 生活詠 今日の三首 「パソコンはいつか壊れるもう一台用意すべしと妻は言うけど」 「定年後あなたとわたしにパソコンが一台づつあれば安心と妻」 「二十年最善と思ひ通ひ来し道とは別の道発見す」
2002年12月23日 / 最終更新日時 : 2021年12月10日 gotohman 生活詠 今日の5首 口語短歌五首: 「パソコンで年賀状さえ作る世さ味気なくてもプリンター頼り」 「歳末の休日なのに本町で閉店セールをする洋服屋」 「この街では良心的な本屋さん閉店してからもう一年か」 「さびれゆく本町界隈その中で活気放つは百 […]
2002年12月22日 / 最終更新日時 : 2002年12月22日 gotohman 生活詠 今日の三首 「構内の池を住処(すみか)のアヒルたち丸々太り野良猫の的(まと)」 「アヒルらが列なし泳ぐ水皺(みづじわ)にメタセコイアの裸形(らぎゃう)ゆらめく」 「波立てる池の面(おもて)の照り翳り遠きアフガン思ひてゐたり」(梧桐)
2002年12月20日 / 最終更新日時 : 2002年12月20日 gotohman 生活詠 今日の三首 「真夜中に明滅している電球は歌を忘れたカナリアである」 「クリスマスツリーに無数の豆電球点滅してをりこの忙しさ」 「街中を人奔走す 死の先に生なきことを知るがゆゑなり」
2002年12月15日 / 最終更新日時 : 2002年12月15日 gotohman 生活詠 今日の六首 夕べの富士– 「ゆらゆらと薄暮の空に漂へる雪嶺富士の青きたましひ」 真昼の富士– 「ま青なる冬空に聳(た)ち雪嶺のまばゆき富士山首に雲巻く」 ———— […]
2002年12月11日 / 最終更新日時 : 2002年12月11日 gotohman 生活詠 今日の3首 「八日間留守にせし間に構内のメタセコイアらみな落葉す」 「近山を斑(まだら)に雪の覆へればなほ山々が迫りてぞ見ゆ」 「初雪のまだらに覆へる山々の皮膚細やかな立体感あり」