2005年3月26日

3月の雪は殊さら富士山に降り積もりたり下まで白し

ひた走る車窓より闇を凝視(みつ)むるに茫と浮かび来新雪の富士山(ふじ)

闇の富士山(ふじ)観ればたちまち胸内(むなうち)の腐肉のやうな我執消えゆく

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愛と憎、喜と悲、などなど対極なる情の近さを再(ま)た思ひ知る

浮薄にも見ゆるネットの奥底に疲れのたうつ人ら交錯す

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