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梧桐学の「良い歌ですね」

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*--- 短歌の題名 ---*
1. 朝の散歩   夏の日差し    青春と病   歩く速さ   耳を澄まして    鈴の音    盆提灯   良歌   メ-ル   翁長雄志
2. ねむり姫   睡蓮   S L    五月の風   交換日誌    蕗の薹   水仙    老い二人    三年間は   
3. 車椅子   洗濯もの   鉄杭   妻の   点滴   麦秋   傘寿   春の息    清みゆく   枝垂れ桜
4. 脳梗塞   胸の傷跡   年賀状   冬のひかり   大根   月光   百千鳥    スタ-トペ-ジに   さざ波   淡雪
5.無情の雨   姉妹   大根   花火   秋晴れ   息子   秋風    天人菊    図書館   千の風
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百度道 2007/09/03(月曜)

日傘さす影をひきつつ母を訪う駅よりの道わが百度道」(すめ-ちゃん)
この猛暑に体調を崩し暫く入院しておりました。又宜しくご指導下さいませ。母には知らせておりませんで、昨日も母の顔を見に行ってきました。百度道という言葉はありませんが、そんな気持ちで通っております。

「この猛暑に体調を崩し暫く入院しておりました」とありますが、一時期の暑さは異常なほどでしたから、体調を崩した人が多かったようです。退院もされ、お母さんを見舞われるほどに回復されたご様子、安心しました。。。百度が千度にもなりますよう。何か心にじ-んと沁み込んでくる一首です。いい歌ですね。

日傘さす影をひきつつ母を訪ふ駅よりの道わがお百度道」(すめ-ちゃん)


奥の細道 葡萄峠2007/08/28(火曜)

雨に会いぬかるむ葡萄峠ゆく曾良の日記に添ふがごとくに」(たかこ)
芭蕉、曾良さんも六月二十八日(陽暦8/13)。朝晴。中村を立ち葡萄に到る。甚だ雨降る。追っ付け止む。とあり。私達も晴天つづきだったのですが、この峠2,5k程雨にあいました。時節も八月、その為に計画されたのでしょうが?峠なので雨は降りやすいですが。。宜しくお願いします。


山は天気が大変に変わりやすいですからね。芭蕉や曾良の気持になって歩かれたことでしょう。情感というものは時代を超えますね。

添削:
雨に遇ひぬかるむ葡萄峠を行く曾良の日記に添ふがごとく」(たかこ)

(いい歌ですね。結句は一字足らずですが、ここはそのままがいいです。「に」を付けると(前の「日記に」の「に」と重なり)気になります。「添へるがごとく」とも出来ますが、やはり気になる。一般には避けたい字足らずの、有効な使い方でしょう。)


蝉時雨2007/08/21(火曜)

生きてある唯それだけで喜びの湧きくる朝(あした)ふる蝉時雨」(すめ-ちゃん)
癌告知を受けて一年を迎えました。お陰様で日々の暮らしを見つめながら、思い遣りの心で周りの人にも優しく出来る心のゆとりも生まれ、体調の苦痛にも慣れてきたのか、上手くコントロ-ル出来る術も学び、私なりに大きなハ-ドルを一つクリア出来た喜びに自信も湧いてきました。泣き叫び自暴自棄になり、夫を困らせ、周りの人も見えず、自分の事しか考えられない、そんな一年でしたが、心新たに明日があると素直に思えるようになりました。宜しくお願い致します。


「泣き叫び自暴自棄になり、夫を困らせ、周りの人も見えず、自分の事しか考えられない、そんな一年でした」とありますが、ここ<ものぐさ>においては、全くその気配も感じ取れませんでしたが・・・。考えてみれば、そうなられても不思議ではないことです。しかし、今は「・・・私なりに大きなハ-ドルを一つクリア出来た喜びに自信も湧いてきました」と言われる。よかったですねぇ。。。いい歌ですね。


蝉時雨 2007/08/14(火曜)

毎日暑い日が続いています。今日は曇っていますけど37℃あります。まだまだ残暑は続きそうです。御体に充分ご留意下さい。明日は六十二回目の終戦記念日を又迎えます。毎年この時期になると同じような歌を投稿してますが、現実に戦火を潜つて来た者には忘れ去る事は出来ない、時効の無い戦争後遺症者です。悪しからずお許し下さい。
投稿:「悲しみも怒りも未だ風化せず兵の侭なり聞く蝉時雨」(多朗)


「(戦争は)現実に戦火を潜つて来た者には忘れ去る事は出来ない、時効の無い戦争後遺症者です」と。「時効の無い」のお言葉が強く耳に響きます。改憲の国民投票法案は既に成立したし、改憲の柱として憲法の不戦条項を削除し、自衛隊を自衛軍にし(既に、防衛庁は防衛省に格上げされた)、(対テロ戦を名目に)軍事的国際貢献?(つまり米軍との連携のもと国際的軍事活動強化)を図る動向がますます強まっている昨今、その流れをとどめるためにも、多朗さんのような存在は貴重だと思われます。「老兵は消え去るのみ」では決してありません。大いに発言して欲しく思います。お作、いい歌ですね。


2007/07/26(木曜)

新鮮な鰹売り来る人のあり波おさまりて漁師の破顔」(広)
漁師さんは波がおさまって鰹が思うように釣れたのではないかと・・。形の良いものを売りに来ました。添削をお願いします。


鰹のような大型の魚は、家庭へ一尾ごと売りにくることはないのでしょうね?さばくのも大変でしょうし。。。従って、ここは鰹の切り身を売りに来たのですね?このところ、お作のまとまりが良いのですが、お父さんが詠み溜められた歌を読むなどして勉強しておられるのでしょうか。作歌に本気を出して来られたということですね。

添削:
あたらしき鰹を売りに来るもあり波おさまりて漁師の破顔」(広)

(いい歌ですね。)


一行だけのメ-ル2007/07/24(火曜)

『ちょっとだけ話さない?』たった一行で息子はすんなり私の日常」(優子)
普段あまり思ってはいないのです。が、昨日の夜みたいに「ちょっと話さない?」、とメ-ルが届くと、私の思考回路はそこで止まってすべてがメルボルンにいる息子に向かって流れていきます。昨日の電話ではシュンは元気でした。


ということは、日常、表の意識にはのぼらないけれど、心の裡ではいつも息子さん(シュンくん)のことを思っておられるということですね。メ-ルにしろ電話にしろ、一言だけでも彼の声を聞けば、たちまち意識の全回路が彼と繋がる、そういうことですね。母親とは、そういうものなのだと、改めて思っています。「昨日の電話ではシュンは元気でした」とのこと、よかったですね。

添削(改作):
『ちょっとだけ話さない?』の一行のメ-ルで息子はわたしを占める」(優子)

(いい歌ですね。)



2007/07/8(日曜)

そよ風がめくるがごとくけふの明くヘルパ-さんの<お早う!>爽やか」(がんてつ)
このところの、ヘルパ-さんの交代騒ぎで、今現在ゴチャゴチャ状態です。そんな中でも慣れきったヘルパ-さんが来てくれる朝は、爽やかな目覚めとなり、穏やかに今日が始まります。

心配でしたが、「慣れきったヘルパ-さんが来てくれ」たのですね。

そよ風のめくるがごとくけふの明くヘルパ-さんの「お早う!」爽やか」(がんてつ)

(いい歌ですね。)





日々の生活2007/07/02(月曜)

抗癌剤治療を断つと決めしより日々の生活に彩もどり来ぬ」(すめ-ちゃん)
部屋の模様変えをしたり、生活のパタ-ンを楽な様に切り替えて、目線を少し変えただけで、素晴らしい世界が見えてきました。宜しくお願いいたします。


つまり、発想の転換ですね。なかなか困難なことをされました。そのことで「素晴らしい世界が見えてきました」と言われる。これぞ生きるということなのでしょうね。お作、このままでいい歌です。



手を握る2007/06/23(土曜)

安らかな寝息聞くまで手を握る空襲の絵本読み聞かせた夜は」(麻里子)

今日、図書館から空襲の絵本を借りてきました。小学1年生の息子には少し早いかとも思いましたが、自分から「この本を借りたい」と持ってきたので、思い切って読ませることにしました。息子は、常々疑問に思っていた「どうしてこの世に戦争というものがあるのだろうか」ということの答えを探していたようですが、ただ空襲や戦争というものの悲惨さだけを強く感じたようで、息子の納得できるような説明をすることはできませんでした。そして、「怖くなったから眠るまで手をつないでいて」と言って、眠りに落ちていきました。夜中にうなされることがないといいのですが。ご指導どうぞよろしくお願いいたします。


小1の息子さんには少々こたえたのかも。「どうしてこの世に戦争というものがあるのだろうか」という疑問に対する答は、大人の誰でも探しあぐねますね。お作はこのままで十分でしょう。。。いい歌です。



2007/06/13(水曜)

冷蔵庫の無性卵らは扉(と)が開き光の器に割らるるを待つ」(麻里子)
ご無沙汰しております。鶏卵たちが、扉を閉めれば真っ暗になる冷蔵庫の中で、光溢れる厨に出されて調理されるのをじっと待っているのだなぁと、その「生涯」について考えてしまいました。先生、無性卵には、そもそも命がないということになるのでしょうか。ご指導どうぞよろしくお願いいたします。

「無性卵」ですと「無性(不性)な卵」で、怠け者みたいですね。ここは「無精卵」でしょうね。無精卵には「そもそも命がない」のかどうか、腐って朽ち果てていなければ生きているのでは?(無精、有精に拘わらず)生卵といいます。卵の生涯を考えられましたかぁ。。。よく考えられた短歌ですね。

添削:
冷蔵庫の無精卵らは闇に居て光の中に割らるるを待つ」(麻里子)

(不思議な味のする歌ですね。いい歌です。)


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