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梧桐学の「良い歌ですね」

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*--- 短歌の題名 ---*
1. 朝の散歩   夏の日差し    青春と病   歩く速さ   耳を澄まして    鈴の音    盆提灯   良歌   メ-ル   翁長雄志
2. ねむり姫   睡蓮   S L    五月の風   交換日誌    蕗の薹   水仙    老い二人    三年間は   
3. 車椅子   洗濯もの   鉄杭   妻の   点滴   麦秋   傘寿   春の息    清みゆく   枝垂れ桜
4. 脳梗塞   胸の傷跡   年賀状   冬のひかり   大根   月光   百千鳥    スタ-トペ-ジに   さざ波   淡雪
5.無情の雨   姉妹   大根   花火   秋晴れ   息子   秋風    天人菊    図書館   千の風
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2008/02/09(土曜)

降りしきる雪が切り取る景色には空も大地も君も見えない」(優子)
今朝、親子レッスンに出掛けるときはまだちらほらだった雪。自転車で出掛けました。12時前にレッスンが終わって外に出てびっくり。本降りになっててどこもかしこもまっ白でした。その中を自転車でゆっくりゆっくり帰りました。寒かったけど気持ちよかったです。明るくひとりぼっちでした。家に帰ると夫がお風呂を沸かして呉れてました。気持ちよかったです。今、屋根からすごい音を時々立てて雪が落ちてきます。


雪の道を自転車に乗るのは難しいし危険ですが・・・。添え書きを読んでいて、前半は神妙になり、後半には頬が緩みました。散文もお上手です。お作の「君」が気になります。ご夫君か息子さんに違いはないのですが。。。あるいは・・・?ただ、お作の「降りしきる雪が切り取る景色」がわからない・・・。

添削(改作):
降りしきる雪で景色が切り取れない空も大地も君も見えない」(優子)
(これ、いい歌では?)


夜の雨2008/02/09(土曜)

ガラス戸に糸のようにと夜の雨街の灯りも伴にながるる」(小百合)
糸のようにひいていく雨をみて、灯りもいっしように流れているように思いました。


う〜ん、時々はっとするようなことを言われます。平生と、どちらが本物の小百合さんですか?添え書きの方がよほど短歌らしいです。あとは定型にまとめるだけです(お作の後半はいいですね)。

添削:
窓外に糸引く夜の雨ありて街の灯りも共に流るる」(小百合)

(いい歌ですね。)


自己主張 2008/01/30(水曜)

知るかぎりの言葉で自己主張する吾子の荒い鼓動を抱きしめて聞く」(微笑女)
息子の折々の様子を何首か詠んでみようと思います。きょうは3,4歳ころのことです。子供って小さいながらにも感情を高ぶらせて必死に訴えるんですね。時にはまったく関係ない言葉が飛び出して笑えることもありましたが、抱きしめて話を聞いてやれば満足したようです。


抱きしめることが肝要なのですね。母に抱かれることで子供は安心するのでしょう。お子さんは、結婚を控えた息子さん一人でしょうか?

添削:
知るかぎりの言葉で自己主張する吾子の荒い鼓動を抱きしめてやる」(微笑女)

(いい歌ですね。)


告知されし日 2008/01/30(水曜)

癌告知されし日とかく日記帳誰のことかとまよいて記す」(ははこぐさ)
夫逝きし日のことよぎる病院で病のことを娘に知らす」(ははこぐさ)
八月健診の結果は思いもかけぬものでした。うろたえていたのでしょう。十月に腹腔鏡による手術をしました。早期にみつかったので回復は早く二日目には歩けました。おかげさまで今は順調です。こんな時って・・・どうしてたのかわかりません。娘の方があわてたようです。おねがいします。


そんな難事があったですか。克服されてよかったですね。早期発見のお陰とのことですが、検診の大切さを改めて示しておられます。医者が早々に癌告知をしたのも、完治するとの自信があったからだと思われます。それを聞かれた当座は動転されたことでしょうね。ともかく、よかった、よかったですね。

添削(改作例;新仮名):
癌告知されたと日記に書きながら自分のことではないかのような」(ははこぐさ)

(いい歌ですね。)

添削(旧仮名):
夫逝きし日のことよぎる病院で病のことを娘(こ)に知らせつつ」(ははこぐさ)


手を繋ぎ2008/01/23(水曜)

手を繋ぎ共に歩めば温かき妻の生命(いのち)が伝わりきたる」(がんこきよ)
最近、散歩や買い物に行くにも妻と腕を組んだり、手を繋いだりして歩いています。この歳で恥ずかしいと思いましたが、慣れました。先生には、何時もお世話になっています。添削宜しくお願いします。


添え書きに思わず頬がほころびました。若いうちは周囲を気に掛けず自然にそうなりますから、歳が増すほど意識してこうあるべきかもしれません。そのうちそれが自然になりますね。

添削(改作):
手を繋ぎ歩めば妻の温かき生命(いのち)の鼓動が伝はりて愛(は)し」(がんこきよ)

(いい歌ですね。)


母の目2008/01/17(木曜)

生年月日を医師に問われて母の目は不安に揺れて吾に向けらるる」(すめ-ちゃん)
三ヶ月に一度の検診日に医師の問いに調子良く答えていた母でしたが、生年月日を問われて答えられなくなり、母は振り向き不安げな目で私に助けを求て来ました。一瞬、(痴呆)回復しているかの様に思えたのも幻でした。母を見ていると私ももう少しだけ長生きしていたい、頑張ろうと、宜しくお願い致します。

ご母堂、ご自分の生年月日がすらすらと出て来なくなったのですね。「母は振り向き不安げな目で私に助けを求て来ました」とありますが、ご自身にもすめ-ちゃんさんにもショックだったことでしょう。だからこそ、すめ-ちゃんさんはいつまでも元気でお母さんを励まし続けないといけませんね。

生年月日を医師に問はれて母の目は不安げ揺れわれに向けらる」(すめ-ちゃん)

(いい歌ですね。)


野良頭巾2008/01/17(水)

伏す母の野良頭巾かぶり畑に出でぬ温もりの中に切なさ秘めて」(いろは)
田んぼに行く時、母が被っていた冬用の野良頭巾を、実家より、まだ新しいままなので使ってと言われ、私が被っています。暖かい頭巾です。共に田仕事をしている気分にもなるのですが、母はもう畑に出て草を抜くことも出来ないんだと思ったりすると、もの悲しい気持ちにもなります。宜しくご指導ください。


お母さんは病で臥せておられる・・・。「冬用の野良頭巾」はありがたいけれど、一緒に田仕事が出来ないのは寂しいでしょうね。

添削:
臥す母の野良頭巾かぶり田に出でぬ温もりあれど切なさもまた」(いろは)

(いい歌ですね。)


墨擦り始む2008/01/14(月曜)

水墨画(すいぼく)を六月(むつき)描けずに来し妻は今宵しづかに墨擦り始む」(白嶺)
十数年描き続けてきた水墨画に飽き足りず、模索していた妻でしたが、画仙紙を広げ墨を擦り始めました。添削よろしくお願いいたします。


つまり、やはり水墨画に戻られた・・・。六ヶ月も描けなかったのは新領域への迷いがあったから・・・。どの道もそうでしょうけれど、水墨画も奥が深いのでしょうね。それにしてもこの白嶺さんにしてこの奥さんあり、という感じです。

添削:
半年を迷ひて水墨画(すいぼく)に戻るのか妻はしづかに墨擦り始む」(白嶺)

(特に後半がよく、味のある一首で、いい歌と思いました。)


雨降る2008/01/11(金曜)

裏庭に冬薔薇一輪咲きてをり友逝きてのち初めての雨」(広)
友が猟に行き山で死にました。死因は脳梗塞です。それから1週間ばかり今日は小雨です。お願いします。


それはお気の毒でしたね。周知のことですが、癌と並び脳梗塞など脳疾患は日本人の死因の最上位にありますが。。。お作、いい歌です。


白髪2008/01/10(水曜)

夫病みて二十年だと言ひし友のかきあげている白髪まぶし」(アン)
長く病む夫に連れ添って二十年をそれほど大変だとは思わないで来たと言う友人に脱帽しかきあげている白髪が勲章のように思えました。


ご友人のご夫君、そんなに長病みですか。その20年のうちに(友は「それほど大変だとは思わないで来た」とは言うけれど)髪の毛はすっかり白髪になって・・・。ご夫君が病で臥しているのが常態となってしまって、そのことに(慣れたというより)馴染んでしまっておられるのでしょう。だから、それほど苦という感覚もなく看護が続けられる・・・。高齢化が進みますから、これからますます老老看護の形態が増えていくことでしょうね。

添削(新仮名):
夫病んで二十年よと言いながら友は掻き上げる勲章の白髪を」(アン)

(いい歌ですね。)


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