今日の衝撃

  • 2004.06.01

<衝撃> 「さあ6月衣替とて華やげるこの日に児童が児童を殺(あや)む」 「殺意などあろうはずもない児童の十一歳のある日の悪夢」 (新仮名) 「血を浴びて教室に戻りし小六の女児には今も未来も修羅場」 「小六に宿りし憎しみ何ならむ切られし児童に死の意味あはれ」 「首切られその瞬間に児童から未来が血潮とともに飛び散った」 (新仮名)

今日の十首

  • 2004.05.29

(口語新仮名): 「イラクとかパレスチナとかでの余りにも軽い命は食傷気味だ」 (口語新仮名): 「一命は地球より重いはずなのに筈なのに重いはずなのになぁあ・・・」 「直腸の狭窄症とて腹切られ内蔵切られて病み臥す兄よ」 「わがHPに歌寄せくるる男(をのこ)たちことごとく皆 Degital Friends(ディジタルフレンヅ)」 「わがHPに歌寄せくるる女性(にょしゃう)たちことごとく皆 Degita […]

今日の歌

  • 2004.05.27

「河原よりひとつ雲雀の鳴きながら昇り果てしか声のみひびく」 「木曽川の中州に川鵜と青鷺と白鷺つどひ並びてありく」 「上げ雲雀撮らむとせしが眩しくて勘に頼れば空のみ写る」 「キラキラと上げ雲雀降らす春の声 身もだえにつつ喉(のみと)かがやく」 「頼みなるPC《Yuko Special(ユーコスペシァル)》も衰へ著(しる)し今日も唸れる」 「ある駅で上(のぼ)りなければ下り用エスカレータの横を昇りぬ」

今日の歌

  • 2004.05.25

「大都上空に麗人閉づる眼のやうな繊月、そして金星が並ぶ」 「靄けむる富士川の橋渡りつつ脳裏に富士山けざやかに浮く」 「しっとりと卯の花くたしに濡れて澄む東海道の水田地帯」 「集ひては議論を交はし楽しめる学会といふは不思議な異界」 「拉致されて生(な)しし子供ら帰国すと歓喜はすれど何か違和あり」 「木曽川の河川敷埋め黄をながすオオキンケイギクに妻も染まりぬ」 「光とは真空とは何 問ふほどに吾が脳めろ […]

今日の三首

  • 2004.05.15

「林行く風ひたひたと裏がへす葉叢なびきて白くかがやく」 木曽川増水:- 「青々と繁る樹木が濁流に半ば沈みてゆさゆさと揺る」 国宝犬山城:- 「徂徠命名の白帝城が激流の上の小山にぽつねんと建つ」

今日の歌

  • 2004.05.14

「晴れわたる晩春のひと日妻ときて木曽川沿ひに散策五キロ」 「繁る葉を漏れくる陽光はみどり色。夢中でシャッターを押し続けたり」 「遊歩道に燕とび交ひウグイス鳴く世界の騒擾は夢のごとしも」 「山岳に豪雨ありけむ木曽川は濁れる水の満々と流る」 「河沿ひの散策道にも忍び寄るイラクの影あり。自衛隊機飛ぶ」 「低空に戦闘機次々現れて木曽川を越え近山へ没(い)る」 (注:木曽川の対岸、小山の向こうには、各務原の […]

今日の十首

  • 2004.05.13

「球根をいつ植えたるか花菖蒲ゆらりと伸びて三花ひらきぬ」 「すりガラスにあやめ三花の影揺れて異常高温の春の夜も更く」 「イスラムの世界に根付くや民主主義意外に咲けるアヤメに問ひをり」 「衝迫感ふかく疾(はし)りぬ虐待に報いる暴虐テレビに観つつ」 「つづまりは人間とふはかしこさうに見えて脳味噌スポンジなるかも」 「身障の人らにPC教ふるを楽しみとなす妻はしけやし」 「糸よりも細き雨くる天を観て雲のし […]

今日の二首

  • 2004.05.10

「消えてゆく化石燃料そののちは人らたつきを如何にとかせん」 「いまひとつ環境破壊の実感のなきまま人は破壊を続く」

今日の二首

  • 2004.05.09

「髪型で女性はこうも変わるものかと美容院帰りの妻を見ていた」 (口語新仮名) 「生命は<性>を得てより進化速む。されど死も得しと学説に言ふ」

今日の歌

  • 2004.05.08

「人間の悪業表す語は強く響く惨殺拷問虐待・・」 「イラク人虐待加担に女兵ありと大仰に報ずる目的は何」 「虫けらと思わなければ3千もの収容イラク人を御(ぎょ)せないだって?」 (口語新仮名) 「虐待を謝罪することすなはちこれ民主主義とぞ愚もつかぬ詭弁」 「元凶を辿れば大儀なき侵攻 武力頼みのドンキホーテさ」 高階より庭を見る:- 「俯瞰する庭木に夕日の当りゐて緑葉蜜蝋のごとく照り映ゆ」

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