現在から2017年2月、2004年6月から2001年10月までの短歌を収納しました

今日の三首

「海山も思へば空しきものなれば吾が身の内の砂漠を嘉(よみ)す」 「近づけば鯉五六匹反転し池の面(おもて)に虹さゆらぎぬ」 「齟齬きたす人を諭すは至難にて向き変へざるを指南車といふ」 (三首目の「指南車」は一種のからくり仕掛の車で、ボディをどう回転しようが、常に南を指すように設計された軍車の一つ。「指南」の語源ともなったもの。もちろん中国が発祥の国。)

今日の三首

「自動車(くるま)といふ動く密室満たしたる電波・音波に脳波を溶かす」 「純白でふさふさの毛の小犬ゐてま青な耳と尻尾(しっぽ)が跳ねる」 「耳と尻尾(しっぽ)ピンクに染めし小犬ゐてペットショップの檻かけめぐる」 (ペット犬の耳や尻尾を好きな色に染めることがはやっているのでしょうかね。)

今日の三首

「構内を駐車場より眺むれば若葉 青葉となりゆく森あり」 「構内を駐車場より眺むれば若葉 青葉となりゆく森あり」 「構内を駐車場より眺むれば若葉 青葉となりゆく森あり」

今日の三首

「構内を駐車場より眺むれば若葉 青葉となりゆく森あり」 「青若葉ふくらみ白亜のビル群と苦悩する人らの組織を包む」 「貯水池に映る樹木の若き影見れば組織の老衰思はず」

今日の5首

逆説: 「騒擾のワールドカップ・サッカーに初夏の青葉は深く苦悩す」 「老いやすき若き人らに混じるとき内に蔵せる情熱を羞づ」 「<頑張らない>の言葉流行(はや)りて我ただにひたすら生き来し過去が錆びゆく」 「ほどほどに頑張るがよし体力また知力に随ひ自己批判せず」 「陸橋を自動車(くるま)で行けば田に映る胴体のむた電車がくぐる」 (「むた」は「一緒に」の意味です。)

北陸能登路ドライブ小旅行-5

東尋坊-1: 「遠きより既に見らるるおほぜいの観光客ら 東尋坊近し」 「悪僧の東尋坊が詐欺三昧つひに墜死の岸壁ぞこれ」 「あああれが東尋坊か気が逸り一目散に駆けて覗けり」 「雲張れる空をそがひに東尋坊海の底からどっとそそり聳(た)つ」 「東尋坊-柱状節理のにょきにょきと海より突っ立つ男と言はむ」 「千尋の奈落の底に渦巻ける潮撮らむと腕伸ばしけり」 「黒々と締まる岩肌ガンガンと靴にて叩くに […]

ワールドカップ五首

「世情いまワールドカップに沸き返りわが脳髄の先端かゆい」 「全力で走りつつ右に左にと切れ込みながら放つシュートよ」 「雲分けて龍くだりくる勢ひにサッカーボールの華麗な流線」 「全世界数億人が観るといふワールドカップ その影の惨」 「ジダンらのゴールキックに群集が熱狂する間も自爆テロあらん」

今日の三首

「隣家では希望の息子が突然死 不確定性原理は親・妻泣かす」 「思ひ出す-姪も夫に先立たれ幼子かかへていかに生きるや」 「日本の安全神話が崩れゆく国際化にも悪弊はあり」

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