生活詠

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2006年9月7日

  • 2006.09.07

闇空を切る電線に小鳥らの多(さは)に並びて眠りゐる愛(は)し 真夜中に豪雨の音して目覚めたり電線に居りし小鳥ら如何に 滝の雨聞きつつ電線に眠りゐし小鳥ら思ひ眠られずをり

2006年8月31日

  • 2006.08.31

絶え間なく事件や事故が起こるゆゑ新聞ネタの尽くることなし ニュースとは“新た”の謂(いひ)なり眼に触れてたちまち古くなりゆく恐さ 時々刻々ニュースが入り直前のニュースがすでに古く思はる

2006年7月9日

  • 2006.07.09

わが街はかっては繊維王国なりき・・・ 凋落の繊維の街を褒むるなど虚しきことをわれのみは為(す)な にょきにょきとマンション建つに景観などと虚しきことをわれは言ふまじ – – – – – – – – – – – – 昨夜見て今日こそ撮らうと思ひしに白照る百合 […]

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