生涯在鏡中
- 2022.07.17
胸衝(つ)かる「生涯鏡中に在り」とふ語に。さればまじまじと自(し)が顔を観る
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
胸衝(つ)かる「生涯鏡中に在り」とふ語に。さればまじまじと自(し)が顔を観る
「起こる」ことを「起きる」と言ふ人あまりに多くいづれは辞書にも斯く書かるるか (朝(目覚めて)「起きる」は、「起こる」にて代替不可能。しかし、たとえば「月食が起こる」「事故が起こる」などを「月食が起きる」「事故が起きる」などと多くの人は言う。しかし、辞書にはそうした言い方は載っていない。)
名人にも師に対しても「呉れる」といふメディアのアナの日本語の乱れ
‘鬱’とふ字は見るだにうつとうしき気分になるこの字を発案せし人に脱帽
「覆ふ」とも「覆へす」とも使ふ「覆」の字に「鞍馬天狗」を想起するわれ
鴻毛は軽さの極み、鴻恩は大いなる恩、‘鴻’はいづくに
次百(つくも)とは次も満点を、との心 短歌(うた)においては容易ならざり
「正す」また「糾す」そして「質す」とありいづれも「ただす」ながら意味はさまざま 「修業」と「修行」は意味も読みも違ふ。日本語はつくづく難しと思ふ
春陽のかがやく庭に感嘆す“清浄明潔”とはよくぞ言ひたる
新しき用語が生(あ)るるは新たなる波起こることかたとへばZ世代