還暦は遠き過去ながら・・・
- 2023.02.07
還暦を華甲とも言ふこと今に知るその故(ゆゑ)は思はざる理屈でありき
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
還暦を華甲とも言ふこと今に知るその故(ゆゑ)は思はざる理屈でありき
「狩」なる字、「けものを守る」とは笑止にてブラックユーモアの悪趣味とさへ
靴を「履く」と言ひ慣れきたれど「履歴書」の「履」を使ふこと違和感なきや
「學ぶ鳥」が「鷽(うそ)」とはいかに言葉には紛らはしきものあるものなれど
「斬る」は「kill」(キル)なり偶然の音(おん)の一致のおそろしくもある
「泌み出す」と「沁み込む」の漢字の使い分け。これも日本語の難しさの一つ
「自動車がタイヤを履く」とディーラー言ふ人が靴など履くのを真似てか
歴史的仮名遣ひの効果あきらかなり例へば子規の「鶏頭・・」の句に 注:「鶏頭の十四五本もありぬべし」(子規)→新仮名なら「鶏頭が十四五本ほどあったはず」で、何だかつまらない散文になってしまう。
「破る」と言ひ「破れる」とは言はず「敗れる」と。そは「敗れる」と言ひ「敗る」と言はぬに準ず
「独擅場(どくせんじょう)」を「独壇場(どくだんじょう)」と言い慣れてつい最近まで気付かなかった