せんさく
- 2013.07.28
詮索は穿鑿の和製語か否かをせんさくしても詮無いことよ 衰退の繊維の街が年に一度七夕まつりに沸き立つ聞こゆ
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
詮索は穿鑿の和製語か否かをせんさくしても詮無いことよ 衰退の繊維の街が年に一度七夕まつりに沸き立つ聞こゆ
肉体の尖端までもが汗をかく生真面目さありてわが身保たる ナイターとかフロントガラスやハンドルとか和製英語を生む和魂よし
神の戸と書いて「こうべ」や「ごうど」また「かんべ」とも読んで地名は難儀だ (口語新仮名) 芥見(あくたみ)や大洞(おおぼら)あるいは尻毛(しっけ)など岐阜市の地名は滑稽で愉快 (新仮名
今は知らず<奥の細道>楽しかり芭蕉翁密偵説はだうでもよくて
夕星(ゆふづつ)を「ゆうぼし」と読む女子アナを責むるべきにや時代とすべきや
遠見にてピンクを刷ける一画に近付けばうれし河津桜なり わが街の138タワーを見上げつつ東京スカイツリーの高さを量る かくほどに無数の悲劇を繰り返す生命(いのち)を造りし神の罪おもふ 一斉は一斎ならず斎場は斉場ならず 斉と斎の話
「「見られる」が「見れる」に変りゆく過程の加速にマスコミも手を貸してをり」 ————————————————————— 平和のための私見・・・ 中国 […]
雷(いかづち)は厳(いか)つき霊の意 さればこそ火花とばして地上を叱る 稲の穂と雷(らい)交はれば豊作との言ひ伝へあり つまり稲妻
ベクレルとかシーベルトとかつい最近まで知られざりし語 世を席捲す 先見えぬ原子炉事故の成行きの不気味な靄が日本をさいなむ 玄関に妻の飾りし白紫(はくし)なる花菖蒲じつは休耕田育ち
宇宙より還る絶叫の谺あり被災の修羅場を映像に見るに —————————————— 助動詞の<き、けり、たり、り、つ、ぬ>のすべてを「た」一つが引き受くるとは 生き様が単純化せしと思はねど<時>の感じ方は「た」にお任せにて