抜粋短歌
- 2021.06.14
読みすすむあまた歌人の抜粋歌集おどろくほどの秀歌はなけれど
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
読みすすむあまた歌人の抜粋歌集おどろくほどの秀歌はなけれど
“人界”とふ決して破れぬ壁超えて響かむ短歌を詠まむ野望もつ
罪深き事でも美しく詠むといふ短歌の宿命を嘆かざるべし 例歌:『沖縄の心埋めゆくトラックか 車列の前に青ざめる海』(野中暁)
『卒寿にて恋歌つづる友あり』と詠む人あなたも負けず美しい
厨辺(くりやべ)に林檎の香りただよひて白秋短歌をふと想ひ出づ
さまざまな人らの歌集を読みて思ふ少し直さば良き歌多しと
八月3回、三月1回黙祷すと詠みし人ありその意味は自明?
晶子の歌「雛罌粟(こくりこ)」に見るごと短歌には「音(おん)」のみならず「字面」も大事
散策時に撮るもの変はる 妻に似て路傍の極小の花多くなる
騙さるることまれゆゑにわが歌材多く「自然」に拠ると気付けり