万葉集
- 2015.08.05
現代短歌読みし直後に万葉集を読みてほつとす 何ゆゑならむ 柿本人麿歌集を書きくだすに絹の感性と想像力が要る
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
現代短歌読みし直後に万葉集を読みてほつとす 何ゆゑならむ 柿本人麿歌集を書きくだすに絹の感性と想像力が要る
平均株価アメリカ超えしを誇るべきや円とドルとの違ひを忘れ いにしへより歌は広範に詠まれけり万葉和歌の作者は全国区
「哀れ」と「衰え」横棒一本でこの違い、短歌も一字で佳くも悪くも (新仮名) 痛快ならん、名古屋⇔東京を40分で結ぶリニア新幹線に乗らば
ふと手にせし歌集を読むに佳き歌のありてうれしも作者知らねど
雪を花に、花をば雪に古来より喩へて詠み来しが花に雪積む 白と紅、紅白まだらの花も咲かせ花水木らのしばしの饗宴 直接の関はりなけれど外国にも騒擾絶えぬ テロや地震など 原子や分子がたまたま集まり此の身成すと知れば事大に構ふる要なし
半世紀詠ひきたりて思へらくわれのみが知るわが歌いくつ
音楽は時間的芸術と言ふけれどクラシックなどは常在不滅 絵画など空間的な芸術は時間を排除す 短歌はいかに 種(しゅ)の進化の終点が人より猿なりせば地球は平和としばしば思ふ 種(しゅ)の分化は突然変異に依るなれば<進化論>より<変化論>では? <進化論>と<自然淘汰>が正しくば地には人間のみが住むはず
道の端の小さな沼地に翼ゆらし休む青鷺つとこなた見る 昨夜よりやや太りたる弓の月中天にありて星寄せつけず」 『短歌とは何ぞや』と問ふその声は真摯に心を詠みきたる女(ひと) 解釈を容(い)れざる歌あり語に拠りて幾多の解釈強ふる歌あり はらわたの奥から声を絞り出し月に向かって咆えたい日もある
「幾億年経ても錆びざる金剛の歌創らばや一生(ひとよ)に一首」 人皆が不老長寿で不死ならば世は太平の桃源郷か」
「場所を超え年齢・職種も超ゆるゆゑWeb短歌会は空(くう)にして実(じつ)」(梧桐)