群馬
- 2024.03.13
群馬駈くる映像見つつ想ひをり宮柊二師の「馬の蹄」の短歌(うた)を
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
群馬駈くる映像見つつ想ひをり宮柊二師の「馬の蹄」の短歌(うた)を
雪を詠みし短歌のうちで白秋の歌ほど美しく哀しきはなし 人妻との一夜が明けて・・(白秋):「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとく降れ」(白秋)
宮柊二の全身の悲哀にじみ出る「馬の蹄を洗ひやりゐき 宮柊二の、中国・山西省に出征中の夢の短歌:「さまざまに見る夢ありてその一つ馬の蹄を洗ひやりゐき」
気がゆるみ不意に浮かぶは自作ならず白秋や柊二の短歌なりけり
公募なる年刊短歌集を読みゆくに詠者は圧倒的に女性が多し
やや古き一般歌集群の抄録集読みつつ思ふは作者らの生き死に
おほぜいの歌集の抜粋集読みゆくに稀少で難読の漢字が諸処に
抄歌集にいちにんの歌の‘時’は迅し笑へる父母が即棺に入る
短歌とふ詩型の未来を問ふ勿れただ只管(ひたすら)に詠むべかりける
短歌(うた)生(あ)るる刹那をとらへ叫ぶなくこれにてよろしと慰みてをり