雪柳
- 2013.04.04
花満ちて垂れゐし雪柳千々に散り夜来の雨の激しさの跡 武器輸出アメリカ3割、露は2割、世界に殺戮の惨を広める
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
花満ちて垂れゐし雪柳千々に散り夜来の雨の激しさの跡 武器輸出アメリカ3割、露は2割、世界に殺戮の惨を広める
世を圧する染井吉野は交配種ですべてクローンゆゑ単寿命とぞ 本来の実生の桜の寿命とは千年を超ゆる 自然の力で 曇天や雨天に気分の重きこと気象病にて自然の業(わざ)なり 裏の戸を開くれば目に入るあざやかな赤の山茶花なほ盛んなり
がんばりゐし花水木の朱実がぽとぽとと路上に落ち初む 血の涙ならん
数多(あまた)なるつぶら実赤さを日々に増す花水木に潜む熱情を欲(ほ)る
紫陽花を剪り来て部屋に飾れるに水よく吸ひ上げしゃんと永く保(も)つ 男とは哀しきものぞ自殺率も女より三、四倍高しと知れば
人に見えぬ側の紫陽花の幾つかを剪り来て部屋に色添ふ妻は やりきれぬ思ひ切なり出所して直ぐ凶刃をふるひしと聞き
貰ひきて妻が植ゑにしオーニソガム・サンダルシーの花を愛でける 地に向けて何に恥ぢらふかは知らず繊月が雲に隠れては出づ
妻植ゑしスノウ・プリンセスのひと群に貧しきベランダが清楚・可憐に —————- 中国の外務次官言ふ経済ほか親交進めば二国は平和と 中国の外務次官言へり非軍事的親交の深化が安保の要と 安保危惧は経済協力深化にて瓦解せんとは中国の本音 単純なり 国の安保は軍備より経済・文化の交流の深化で 同盟の相手は米国に限定せず中国・ロシアほかとも結ぼう
外の面(とのも)なる花らの渇きし声のして閉めし戸を開け水遣りに出づ
行きずりに頭脳の隅に刻まれし鮮やかな白は初咲きの躑躅