朱実
- 2023.11.13
あまたなる朱実がバックの青空に照り映えながら揺るる花水木
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
あまたなる朱実がバックの青空に照り映えながら揺るる花水木
「桐一葉落ちて天下の秋を知る」の「桐」はもともと梧桐(あをぎり)なりと (「梧桐」と「桐」は別種)
花水木のあまたつぶら実が緑から赤へと変はりゆくにひと月ばかり
ナツスミレ、センニチコウなど秋の陽にかがやき小鳥らも声はりあげて
赤き花朽ちしあとにて純白のユリの花あまた裏庭に明(あ)かる
誇らかにアガパンサスと紅白ユリそれぞれ数輪ならびて花壇に
家前の小花壇に娘(こ)が植ゑたらし紅白のユリの裂花が数輪
紫陽花の華の緑の濃くなりてとなりの白紫の花に沈むも
朝ごとに見る花水木の新緑の濃くなりゆく速さにおどろくばかり
大だまの紫陽花ふたつ鮮やかな‘緑’に咲けり不思議のごとし 葉は緑、花はその他の色に咲くものといふ先入観ときにぐらつく