石蕗
極寒にもめげず咲きつぐ石蕗(つはぶき)の緑の丸き葉の慕はしさ
2000年11月に梧桐学のの短歌ホームページ「ものぐさ」を開設し、2001年10月に「短歌添削BBS」を設置しましたが、そこに投稿させて頂いた梧桐学の短歌を収納しています。スマートフォンからのアクセスの方は画像のリンクではなくメニューアイコンを開いて各ページへ移動してください。
極寒にもめげず咲きつぐ石蕗(つはぶき)の緑の丸き葉の慕はしさ
細枝の先端に残る紅葉(もみぢ)二枚 深まる冬に落ちさうなものを
おほかたの葉は落ちたりし花水木 朝の陽を透き寂しげに立つ
ちぢれたる葉に乗る形に花水木の代(よ)を繋がむ朱実ここだ輝く
秋の雨つよくなりゆき金木犀の花みな散らして朱の淵つくる
やうやくに満開となりし金木犀その香とともに写せるものなら
裏庭の金木犀の花遅れ鼻うごめかせども芳香はなし
曼珠沙華、天上の花ともいふ華が公園のいつかくを占めて血の色
朝方に真白き酔芙蓉の花を見て夜その花の酔顔を見る
年中が温暖湿潤な国の樹木 年輪はなく成長速しと 年輪なき大樹は建材に不向きとふ朽ちやすきことが惜しき欠点