太陽
- 2012.03.20
をりをりに大爆発起こして磁場荒らし太陽いまだに青春謳歌す
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
をりをりに大爆発起こして磁場荒らし太陽いまだに青春謳歌す
星空に竜(りゅう)の形の雲ながる白々とうねりビルすれすれに
歩みつつ痛みを感ず大型のクレーンを満月横切るさまに」
晴れながら星見えぬ夜空に少年の日の天の川はめこめてをり 一生ものと言はれし飛蚊症が徐々徐々に薄くなりゆく若さ今でも
屋上に立てば間近に塾灯り窓より涼風を入れて学べり 雨止みて妙にいびつな月が浮き地上の世相を不安げに見る
霊気にも陽(やう)と陰(いん)あり精神と肉体統ぶる魂(こん)と魄(はく)これ 希望か魔手か: 何ゆゑにiPS細胞が出来るのか不明とふことの危ふさを思へ 木星接近: うろこ雲の隙(ひま)に覗くは月のみにあらで木星も鋭く光る 自(し)が背中見えざる歯痒さ。目に追へる前行く他人(ひと)に深き翳ありて
透きとほる大空の青を眺めつつその先に闇あるを思はず 両岸の葉桜並木はさみどりの帯を水にも流しさやげる 魂とふ実体のなき塊がぶつかり合ふのが人の世ならむ 肉体と精神の二者が在るのではなくびんびんと鳴る鐘のごとしも
星観れば地表のごたごたがあまりにも瑣末に思へて泣きたくもなる ベテルギウスすでに爆発してをるやも600光年かなたにありて (ベテルギウス=超新星爆発が予想されている星)
雨雲を押し広げつつ冬の空みづみづしきが現れはじむ たちまちに雨雲消えて空広し地平の残雲白くかがやく
二千億の二千億倍の星が浮く宇宙を思ふかなしき地球にて