2003年6月18日 / 最終更新日時 : 2003年6月18日 gotohman 生活詠 今日の三首 「雨散らし雨の季節をことほげる空に樅の木緑(あを)く突き出る」 前作『木霊して談笑をなす女人らは離離たる樹林にこぼれし卵子』を受けて・・・ 「球追ひてグランド駈くる男らは大地の膣にうごめく精子」 「極微(ごくみ)なる雨粒 […]
2003年6月15日 / 最終更新日時 : 2003年6月15日 gotohman 生活詠 今日の歌 「螢火のひとつふたつと飛びゐるが暗き池面に映りてあはれ」 「厳(いかめ)しき真清田神社の亀池に遊ぶ螢は市長が賜物(たまもの)」 「ほの光り翔ぶ螢らは蝙蝠の格好の餌と言ふ声を憎む」
2003年6月13日 / 最終更新日時 : 2003年6月13日 gotohman 生活詠 今日の歌 今日は13日の金曜日・・・ 「黄信号群れ成し迫るは今われに何の意味ある 飛びて青になれ」 「組織とは蜘蛛の糸なり 今宵むしろ縁なき人らが最も親し」 「自動車を駆りつつ 突然目の前の舗道が崩れむ幻覚に悩む」 「梅雨の雲払ひ […]
2003年6月9日 / 最終更新日時 : 2003年6月9日 gotohman 生活詠 今日の歌 有松絞:- 「伝統といへる無形の血のすぢが古き家並に土蔵に沁み付く」 「手の技のすたるるは惜し 町の人ぽつりとかっての繁栄を言ふ」 「熟練を尊びながらも<絞り>さへ機械化しゆく効率の世は」 「祭とて多くの媼工芸士並びて絞 […]
2003年6月5日 / 最終更新日時 : 2003年6月5日 gotohman 生活詠 今日の三首 「腹見せて頭上間近を白鷺が青空を背に大きく羽ばたく」 「大輪の紅花ひらくサボテンに誰(た)が<孔雀>とぞ名付けしか月よ」 「つくづくと長居せしかなこのキャンパス、百花繚乱その幾巡を」
2003年6月3日 / 最終更新日時 : 2003年6月3日 gotohman 生活詠 今日の五首 「<愛>といふ甘くもつらき言葉あり。それが育てし技術の重さ」 (NHKテレビ、Xプロジェクトで、<愛>をキーワードとするプラズマテレビの開発物語が放映された。) 「吾が妻に幾度も言ひ来し愛といふ言葉の軽さ重さを量る」 「 […]
2003年5月31日 / 最終更新日時 : 2003年5月31日 gotohman 生活詠 今日の二首 「うづくまる子猫をとっさに避け得しが明日は平らなただの物体」 -------- 「汝(な)が永久(とは)の住処(すみか)はいづこと自問して明解に答ふこれの時空と」 (「これの」は「この」の強意)
2003年5月29日 / 最終更新日時 : 2003年5月29日 gotohman 生活詠 今日の五首 「体調のすぐれぬ妻に聴かせけりかの<亡き王女のためのパバーヌ>」 「妻のためかくる癒しの音楽にいつしかわれが癒されてをり」 「<ダフニスとクローエ>まさに天界より泌み出(い)でそのまま部屋に満ちたり」 「ふか闇にラヴェル […]
2003年5月28日 / 最終更新日時 : 2003年5月28日 gotohman 生活詠 今日の五首 「雪柳一樹遅れて咲きたるが朝(あした)異様に匂ふ部屋まで」 「不満なり。御在所岳(ございしょ)、伊吹山(いぶき)、御嶽山(おんたけ)が晩春の靄に今日も隠れて」 我が子等の現況報告?:- 「経済出の長(をさ)の子変じてSE […]