2003年8月8日 / 最終更新日時 : 2003年8月8日 gotohman 生活詠 今日の歌 「街灯も届かぬ闇のくすのきの葉叢に盛んに油蝉鳴く」 「日を好む性(さが)なるはずを油蝉 闇の梢に鳴く狂気あり」 「蝉さへも闇に鳴く世の狂態はそっとしをかむ小市民われは」
2003年8月7日 / 最終更新日時 : 2003年8月7日 gotohman 生活詠 今日の歌 「市街地に自動車よどみ夏の空白鷺一羽日を浴びて翔ぶ」 「前をゆくバンの背中に飛行機がしばし映れる偶然も良し」 「感情のおだしかるとき頭(づ)の奥に惻々と響(な)る《小切子節》よ」
2003年8月6日 / 最終更新日時 : 2003年8月6日 gotohman 生活詠 今日の歌 「しゅわしゅわと蝉鳴く中を広島の原爆忌今日もしづかに暮れて」 「いつしかも外界は闇 炎昼の名残をとどめミンミン蝉鳴く」 「生きてゐる限り世の中激動す無常といふさへなまぬるきほど」
2003年8月5日 / 最終更新日時 : 2003年8月5日 gotohman 反戦・平和 戦争と平和 「観念にとどまる《平和》は具体性もつ《戦争》に所詮かなはぬ」 「《平和》という概念にいかなる具体性持たせられるかが問題である」 「戦争と平和はつまり動と静 また表・裏にして不可分なるか」 「動と静、悪と善、また醜と美など […]
2003年8月4日 / 最終更新日時 : 2003年8月4日 gotohman 生活詠 今日の歌 「唐突に襲ひし暑さに戸惑へる妻なり蝉は喜び鳴けど」 「名古屋-岐阜の蒸し暑さには辟易と大分生まれの妻はぐったり」 「仰ぐ間に育ちゆくなる積乱雲 木曾山脈より中天に及ぶ」 「田をおほふ稲の青葉が回生の烈日吸ひてぐんぐんと伸 […]
2003年8月2日 / 最終更新日時 : 2003年8月2日 gotohman 生活詠 今日の歌 「渡りゆく長良川上花火乱舞 西に三日月しんと鎮まる」 これは実景をそのまま詠んだ歌です。だから「渡りゆく」も事実そのままで、細工なしですよ。花火が打ちあがるのは東の方で、西にたまたま三日月。三日月だったからよかったわけで […]
2003年8月1日 / 最終更新日時 : 2003年8月1日 gotohman 生活詠 今日の歌 「自家製のヨーグルトなりと朝食に添へて出す妻 ありがたきかな」 「この宇宙は百三十余億歳とたわいなき事も言ふなり人とふものは」
2003年7月30日 / 最終更新日時 : 2003年7月30日 gotohman 生活詠 今日の歌 「梅雨の雲抉(こ)じ開けのぞく夕空の紺の深みに金魚泳げり」 これは心象風景というもので、自分の心の中だけでしょうが、たしかに金魚の泳ぐのが見えたのです。文字通りの金魚、つまり金色の魚が泳いでいました。久し振りに見る紺青深 […]
2003年7月29日 / 最終更新日時 : 2003年7月29日 gotohman 生活詠 今日の2首 「雨の矢を止めむとひたすら念ずなどこの頃むなしきことに過ぎゆく」 「繊月(みかづき)を掬ふと水の面(も)を乱すなど今宵も由なき些事にこだはる」
2003年7月28日 / 最終更新日時 : 2003年7月28日 gotohman 生活詠 今日の歌 「ブッポーソー 啼くを聞かむと訪ね来し鳳來山に山鳩とよむ」 「仏法僧 ブッポーソーとは啼かずして山にしづかに一生(ひとよ)を過ごす」 「ブッポーソーと啼く主尋ね山に入りこのはづくとふを知りし人あり」 「鳳來山展望台より見 […]