2011年5月26日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 gotohman 生活詠 いよいよ梅雨 梅雨入りが駆け足で来ると報らされて雨のありがたさをあへて思へる 夜の雨に鈍く光れる鬼瓦 無住の寺の闇の上なる
2011年5月24日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 gotohman 生活詠 氷より熱く 砂煙あぐる奔馬の勢ひに宇宙の闇を駆けぬけし夢 氷より熱く火より冷たかる熱情いづこ人は老いゆく それぞれの立場で釈明相継ぎて原発事故の迷走続く ここに来て原発推進を諦めぬ企業の論理は迷妄そのもの
2011年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 gotohman 生活詠 雀 チュンチュンチュンいじらしき音に子雀は命果つるまで鳴き続けんとや ひねもすを鳴ける雀の声変はる吾が戯(ざ)れの音(ね)に口笛吹けば とめどなく鳴きつづけゐる子雀にふと気付きけり母を恋ふかと ——& […]
2011年5月22日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 gotohman 生活詠 パンタレイ 無常観は古代ギリシャでPanta-rheiと既に明確に述べられてをり (ヘラクレイトス) 渇きたる頭蓋つらぬき蒼天の果へと消えゆく 風鈴の音は
2011年5月21日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 gotohman 反戦・平和 神の気紛れ 生きて在るのみに泌み出(づ)るかなしみも神が気紛れに仕組みしものか 殺(あや)め合ふが人間の性(さが)と決めつけて軍なき世界は<理想>と言ひ捨つ
2011年5月20日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 gotohman 生活詠 雀、また原子炉事故 争ひて残飯ついばむ雀らに幼も交じりひときは騒がし 原子炉事故: 霧と消えし上空よりの放水に命じし首相の狼狽あらは 汚れあるウランを使ふ原子炉は原爆にはならぬと明言あるべき 被災地を戦場としてたち働く自衛隊員の真情知り得ず
2011年5月18日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 gotohman 生活詠 生活の実相 途切れずに花の咲き継ぐうれしさよサツキ、菖蒲、ジキタリス、薔薇 政治史を歴史となすが日常の生活こそ主体 今も変はらず 政治形態いかに変はれど人々の生活の実相は今に変はらず
2011年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 gotohman 生活詠 風鈴 澄明なる五月の空に鳴りとよむ鉄の風鈴肢体ふるはせ 孤立して生きてはゆけぬわれらゆゑ塵労にまみれ喘ぐも已むなし