久々に中学時代の級友らと会ひしが話題があまりに古くて茫然
天上より美音が降るごと流れきて全身しびれて動けざりけり
富山民謡「こきりこ節」をラジオにて聞くに手元の歌詞とは違ふ なぜ?
日常のよしなし事を詠むといふはかなき業(わざ)を人も我もす
日本海側は永らく裏日本と呼ばれしが今は日本海側と。差別語なりしか
各国が防衛強化に走り出し世界に不穏の空気たかまる
雀にやる餌を野鳩が食ひつくすゆゑ雀のみ通す網にて防御
脳内にうづまく思考のさびしさを星座の影と思ひてゐたり
こきりこ節」聴きつつ思ふ日本民謡はだうしてかくも悲哀に満ちてゐるのか
世のすべては在るべくして在ると知りてこそ世の平安はあるべかりけれ