2003年7月30日 / 最終更新日時 : 2003年7月30日 gotohman 生活詠 今日の歌 「梅雨の雲抉(こ)じ開けのぞく夕空の紺の深みに金魚泳げり」 これは心象風景というもので、自分の心の中だけでしょうが、たしかに金魚の泳ぐのが見えたのです。文字通りの金魚、つまり金色の魚が泳いでいました。久し振りに見る紺青深 […]
2003年7月13日 / 最終更新日時 : 2003年7月13日 gotohman 生活詠 今日の歌 「躍る雨幾重にも見え風激し心静かに物思ふ午後」 「生きて死ぬ死ねば見えざる身のあはれ孔子釈尊キリストの闇」 「雨しまく宇宙の果に何かある。観むと五体を錐となしつつ」 「ニーチェ言ふ『神は死んだ』と。その前に人の世界が潰え […]
2003年5月21日 / 最終更新日時 : 2003年5月21日 gotohman 生活詠 今日の五首 「タンポポの冠毛幾多池岸にならびて未来を求め崩(く)えゆく」 「みどり児の頭支へて両腕におずおずと抱きうれしかりけり」 「世に出でてほんの三週間生きて来しされど赤子の眸(め)に真理(みち)やどる」 「次世代の次の世代が生 […]
2003年3月17日 / 最終更新日時 : 2003年3月17日 gotohman 生活詠 今日の六首 「思ふことさまざまにして背後より昇る円月に押されつつ歩む」 「パソコンを使ひこなせる妻をりて吾がHPもいつしか膨む」 「電話にて雨かと妻に問ふ雨は一昨日の記憶とも思ふ」 「中庭の池にて水を撥ぬる魚(うを)と広がる波紋が灯 […]
2003年3月7日 / 最終更新日時 : 2003年3月7日 gotohman 生活詠 今日の8首 「空白く春の雨撒き 梅林の白き花には細雨が似合ふ」 「奇数番交響曲の間(あひ)に置くベートーヴェンの静の面よし」 「交響曲第四番に意外なるベートーヴェンの幽邃(いうすい)がある」 「いつしかも外は暗闇しゅわしゅわと音とも […]
2003年3月5日 / 最終更新日時 : 2003年3月5日 gotohman 生活詠 今日の3首 「時間には後戻りなし空間も先あるのみと思ふこのごろ」 「様々に蛇行をしつつ皆ひとは三月(やよひ)の時空に渦巻く彩雲」 「爪細き蹄(ひづめ)のごとき音たててキャリアウーマン廊下を闊歩す」
2003年2月21日 / 最終更新日時 : 2022年2月21日 gotohman 生活詠 今日の四首 「月面に径二十メートルの隕石が衝突したるを撮りし人あり」 「冬空を西から北へ水平に喉(のみど)の高さに白き気流あり」 「内奥にジキルとハイドを潜めもつ人とふもののあはれさを知れ」 「狂信と狂人の差のあやふさを孕みたるまま […]
2003年2月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月10日 gotohman 生活詠 今日の4首 「ひと日中多忙に暮れし夜なればPC画面に睡魔が踊る」 「この身いま熔けて大河に交はれば河口あたりは青く濁らむ」 「自我といふどうしやうもなき業(ごふ)が時をり頭を擡(もた)げ悩ます」 「平和はまづ自己からそして家庭から、 […]
2003年2月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月6日 gotohman 生活詠 今日の六首 朝- 「前車なる後部ガラスにあざやかな虹立ち冬の日にひそむ春」 夜- 「雪がはや春雨となる今宵にて窓の油膜に灯が虹を成す」 「マリア様処女にて受胎の伝説はクローン技術の先駈けならむ」 「雨の粉闇に霧なし暗黒の宇宙にとよみ […]