2003年3月5日 / 最終更新日時 : 2003年3月5日 gotohman 生活詠 今日の3首 「時間には後戻りなし空間も先あるのみと思ふこのごろ」 「様々に蛇行をしつつ皆ひとは三月(やよひ)の時空に渦巻く彩雲」 「爪細き蹄(ひづめ)のごとき音たててキャリアウーマン廊下を闊歩す」
2003年2月21日 / 最終更新日時 : 2022年2月21日 gotohman 生活詠 今日の四首 「月面に径二十メートルの隕石が衝突したるを撮りし人あり」 「冬空を西から北へ水平に喉(のみど)の高さに白き気流あり」 「内奥にジキルとハイドを潜めもつ人とふもののあはれさを知れ」 「狂信と狂人の差のあやふさを孕みたるまま […]
2003年2月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月10日 gotohman 生活詠 今日の4首 「ひと日中多忙に暮れし夜なればPC画面に睡魔が踊る」 「この身いま熔けて大河に交はれば河口あたりは青く濁らむ」 「自我といふどうしやうもなき業(ごふ)が時をり頭を擡(もた)げ悩ます」 「平和はまづ自己からそして家庭から、 […]
2003年2月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月6日 gotohman 生活詠 今日の六首 朝- 「前車なる後部ガラスにあざやかな虹立ち冬の日にひそむ春」 夜- 「雪がはや春雨となる今宵にて窓の油膜に灯が虹を成す」 「マリア様処女にて受胎の伝説はクローン技術の先駈けならむ」 「雨の粉闇に霧なし暗黒の宇宙にとよみ […]
2003年2月6日 / 最終更新日時 : 2022年2月5日 gotohman 短歌 今日の5首 道の端の小さな沼地に翼ゆらし休む青鷺つとこなた見る 昨夜よりやや太りたる弓の月中天にありて星寄せつけず」 『短歌とは何ぞや』と問ふその声は真摯に心を詠みきたる女(ひと) 解釈を容(い)れざる歌あり語に拠りて幾多の解釈強ふ […]
2003年2月1日 / 最終更新日時 : 2022年2月1日 gotohman 生活詠 今日の三首 時くれば闇は襲ひぬ所詮わが憂鬱の瘤はわれのみのもの 今月ももう終わりだと月々に繰り返す弁は空気に似たる もう二月、信じられない感覚は心的バランスのほころびによる
2002年12月26日 / 最終更新日時 : 2002年12月26日 gotohman 生活詠 今日の5首 「気忙(きぜは)しき歳晩の昼PCの前にてしばし目瞑(めつむ)りゐたり」 「頭(づ)の上をがうがうと過ぐる時の音 目開くればただに天井の衣魚(しみ)」 「問はれをり60年は永かりしや答へむとしてやや忸怩たる」 「街の灯に照 […]
2002年12月20日 / 最終更新日時 : 2002年12月20日 gotohman 生活詠 今日の三首 「真夜中に明滅している電球は歌を忘れたカナリアである」 「クリスマスツリーに無数の豆電球点滅してをりこの忙しさ」 「街中を人奔走す 死の先に生なきことを知るがゆゑなり」
2002年11月28日 / 最終更新日時 : 2002年11月28日 gotohman 短歌 今日の二首 「幾億年経ても錆びざる金剛の歌創らばや一生(ひとよ)に一首」 人皆が不老長寿で不死ならば世は太平の桃源郷か」
2002年11月19日 / 最終更新日時 : 2002年11月19日 gotohman 生活詠 今日の四首 「秋の空かがやきゐたる東天に雲を染めつつ満月浮かぶ」 「満月がゆらめき歪んで見えるのは僕の五感が軟弱なゆえ」 -------------------- 「その郷(さと)が安全神話の日本なれば娘(こ)は上海でカバン盗られき […]