2025年7月の短歌
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トランプ関税は世界的にも不評なれど浅慮の魔王は猪突猛進
「日本は小さい」などと卑下するなかれ領海ふくめれば大国とさへ言ひ得るぞ
悔ゆることなどなき人生なれどさまざまに心にうつろふ細切れの過去
ベランダに来る雀らの絶えむと憂へかたや安堵す餌の減りゐて
平穏で何事もなく過ぎてゆく日々にはむしろ短歌（うた）生まれ難し
家近くに「延命地蔵」の祠あり掌（て）を合はせ通る人意外に多し
終戦日が近づくにつれテレビでは戦争に因（ちな）む番組ふえゆく
万が一第三次世界大戦勃発なら核戦争であり人類は滅亡しよう
電線に雀がとまり別の電線に椋鳥（むく）が、さらに別の電線にカラス否ハトがとまっている
ＡＩ立体像の美空ひばりが生前の声で「あれから」を唄ひ会場からすすり泣きが湧くも
七十億人余居る地球上でただ一人のトランプの映像を視（み）ない日がないとは
なつかしや朝はやくよりクマゼミの声ひびき来る近くの公園から
おどろきぬ世界に誇る米国の大学にトランプ氏が牙を剥きゐて
ブラインドの隙間から見えて雀らが裏庭に寄り餌皿にたかる
市役所の十四階から市街地のかなたに茫たり名古屋駅前ビル群
歩道脇でスズメが獲物を食ひちぎらむと咥へ首振り懸命なれども
天気予報で「激しい雨」と「猛烈な雨」と言ひ分くるその使ひ分けは明確なるらし
案の定トランプ関税は悪評にて日本企業さへ米国敬遠の趨勢
欲しい物は買うの原則を知らぬごとトランプ氏は憎む対日貿易赤字を
世に咲けるさまざまな花に抜きん出て純白の薔薇が忘れ得ざるも
白雲の断片が空にちらばりてあたかも散開星団のやうだと見てゐる
この町の空には星が出ないのか悲しくも金星さへ見えぬこのごろ
さかんに鳴くクマゼミの声をとらむとす途端んに鳴き止む意志あるごとく
さかんに鳴くクマゼミの声をとらむとす途端んに鳴き止む意志あるごとく
さかんに鳴くクマゼミの声をとらむとす途端んに鳴き止む意志あるごとく
さかんに鳴くクマゼミの声をとらむとす途端んに鳴き止む意志あるごとく
さかんに鳴くクマゼミの声をとらむとす途端んに鳴き止む意志あるごとく
