2004年7月29日 / 最終更新日時 : 2004年7月29日 gotohman 生活詠 今日の4首 真昼から夜半(やはん)にかけて蝉の声ここだひびけり生命(いのち)きらめく 死といふは特殊にあらず天地(あめつち)に生の数だけ散らばれるもの 無常とは無情にあらず生と死の変転あやつる仏の情なり イラクでは今でもむざむざ死ん […]
2004年3月19日 / 最終更新日時 : 2004年3月19日 gotohman 生活詠 昨日の一首 「己とは現象なりと自覚せし宮沢賢治にわれ感応す」 (付け足しの独り言ですが・・・。食べ考え眠り働き物を書く自分というものも、その行動も、自然現象の一つだという自覚。頭での理解ではなく心底そう覚ったが故に、賢治はあらゆる動 […]
2004年3月6日 / 最終更新日時 : 2004年3月6日 gotohman 生活詠 今日の二首 「朦朧と湯に浸かりつつ感じをり わがユートピアは意外に近い」 「朧月といふには薄き雲透きてをを満月が下天に微笑む」 (一首目で「わがユートピアは意外に近い」は口語体ですが、ほとんど呟きということで、あえてそうしました。こ […]
2003年8月27日 / 最終更新日時 : 2003年8月27日 gotohman 生活詠 今日の歌 「狭き部屋の二重の書棚にぎっしりと本、書類など無粋に並ぶ」 「ある時は越えねばならぬ境界線たれにも在らむ 線路を跨ぐ」 「脳の機序単純なりと説く論あり異議あれどむなし論といふもの」
2003年7月30日 / 最終更新日時 : 2003年7月30日 gotohman 生活詠 今日の歌 「梅雨の雲抉(こ)じ開けのぞく夕空の紺の深みに金魚泳げり」 これは心象風景というもので、自分の心の中だけでしょうが、たしかに金魚の泳ぐのが見えたのです。文字通りの金魚、つまり金色の魚が泳いでいました。久し振りに見る紺青深 […]
2003年7月13日 / 最終更新日時 : 2003年7月13日 gotohman 生活詠 今日の歌 「躍る雨幾重にも見え風激し心静かに物思ふ午後」 「生きて死ぬ死ねば見えざる身のあはれ孔子釈尊キリストの闇」 「雨しまく宇宙の果に何かある。観むと五体を錐となしつつ」 「ニーチェ言ふ『神は死んだ』と。その前に人の世界が潰え […]
2003年5月21日 / 最終更新日時 : 2003年5月21日 gotohman 生活詠 今日の五首 「タンポポの冠毛幾多池岸にならびて未来を求め崩(く)えゆく」 「みどり児の頭支へて両腕におずおずと抱きうれしかりけり」 「世に出でてほんの三週間生きて来しされど赤子の眸(め)に真理(みち)やどる」 「次世代の次の世代が生 […]
2003年3月17日 / 最終更新日時 : 2003年3月17日 gotohman 生活詠 今日の六首 「思ふことさまざまにして背後より昇る円月に押されつつ歩む」 「パソコンを使ひこなせる妻をりて吾がHPもいつしか膨む」 「電話にて雨かと妻に問ふ雨は一昨日の記憶とも思ふ」 「中庭の池にて水を撥ぬる魚(うを)と広がる波紋が灯 […]
2003年3月7日 / 最終更新日時 : 2003年3月7日 gotohman 生活詠 今日の8首 「空白く春の雨撒き 梅林の白き花には細雨が似合ふ」 「奇数番交響曲の間(あひ)に置くベートーヴェンの静の面よし」 「交響曲第四番に意外なるベートーヴェンの幽邃(いうすい)がある」 「いつしかも外は暗闇しゅわしゅわと音とも […]