2015年2月9日 / 最終更新日時 : 2022年2月9日 gotohman 生活詠 言葉は万能ならず 「美味しい」と言へどもこの味伝はらぬ。言葉に歯痒さ感ずる時なり 職人技を言葉で伝授するは不可。自転車の乗り方を教ふるもまた
2015年2月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月7日 gotohman 生活詠 無学 “無数”とか“無段”とかいふはあまりにも多くて数へられざる意味にて “無学”とは本来「もはや学ぶべきもの無し」といふ意味 おろそかならず 未熟にてまだ学ぶべきもの多ければ“有学(うがく)”と言ふべし吾もまたしかり
2015年2月6日 / 最終更新日時 : 2022年2月5日 gotohman 生活詠 万葉仮名 どうだらう万葉の歌は作者自ら万葉仮名にて記したりや否や これほどの不幸はあるまい“イスラム国”と他との憎悪の増幅スパイラル
2015年1月23日 / 最終更新日時 : 2022年2月13日 gotohman 生活詠 アンタッチャブル 歴史上初めて見らるる完全なる平等意識は原始仏教に 真逆なる多義性をもつ言葉のうちアンタッチャブル(untouchable)などは際立ちてをり
2015年1月5日 / 最終更新日時 : 2022年2月13日 gotohman 生活詠 言葉の限界 人間は言葉を使ひ思考すと言ふなれどひらめきなど言葉を介さぬ さまざまに脳を飛び交ふ電磁波は言葉を介さぬ思考も示す さまざまに脳を飛び交ふ電磁波は言葉を介さぬ思考も示す
2014年12月15日 / 最終更新日時 : 2022年2月14日 gotohman 生活詠 言葉そして文字 人間が言葉を得しゆゑに弱化せし万象の気色を直感する能 なべてのこと文字にて伝へ得るといふ錯覚は文字を獲得せしより
2014年11月9日 / 最終更新日時 : 2022年2月20日 gotohman 生活詠 シロタエギク 呆と聞くラジオが「空(くう)」とは動詞にて「変化し無に帰す」なりと説くなり プランターのシロタエギクに花水木の朱実二、三個こぼれてゐたり
2014年4月29日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 新葉 金木犀の新葉が緑(あを)く照り映ゆる生命誕生の新説を聴くとき 優游か悠揚かなどはどうでもよく迫らずの態(てい)にわれ生きゆかん 妻と観し吉野の桜十日経ても想へば心のざわつき始む
2014年4月4日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 生活詠 まさか 国名の隋、会社名の鐵: 「随」を「隋」とし「鉄」を「鐵」と書くにはそれなりの理由(わけ)ありてこそ 三千円の絵がゴーギャン作と分かったとたん十五億円となる ご冗談でしょう (新仮名)