幾度も旋回かさぬる米軍の空中給... 投稿者:
医師脳 投稿日:2025/06/06(Fri) 07:22 No.4715 |
|
|
飛行機情報 便名:RCH561(リーチ561) 運航者:アメリカ空軍(United States Air Force) 機種:Boeing KC-46A Pegasus(給油機) 登録番号:21-46094 出発地:三沢基地(MSJ) 飛行経路:上空で旋回を継続(パターン飛行)
|
|
|
Re: 幾度も旋回かさぬる米軍の空...
正す会 - 2025/06/06(Fri) 21:49 No.4716 | |
|
「下手な歌を出すな」とふ評にと...
医師脳 - 2025/06/12(Thu) 08:26 No.4721 | |
|
◆掌編小説「したり顔」
投稿ボタンを押す指が、すこしだけ震えていた。
日曜の夕方、薄明かりの部屋で、佳乃はスマホの画面を見つめていた。今日も一首、短歌SNSに投稿する。習慣になって半年が過ぎた。もともと文学部の端くれで、五七五七七のリズムには馴染みがあった。けれど、ひとの目に晒すようになってからは、かつての「趣味」は「試されるもの」に変わっていた。
投稿後、いいねが一つ、また一つとつく。けれど、それに混じって──あれは、通知欄の「リプライマーク」──。
「下手な歌を出すな。日記でも読んでろよ。」
匿名アカウントだった。プロフィールには何も書かれておらず、アイコンも無料素材の猫の写真。
一瞬、スマホを投げ出したくなる。だが、それはもう三度目だった。
前回、反論を書いては消し、書いては消した末に、結局なにも言わずに済ませた。今回はどうしよう。やっぱり、無視するのが一番なのだろうか。
画面を閉じようとしたとき、ふと、リプライ欄に別の投稿がぶら下がっていた。
「この人、いつもこうなんですよ。自分の歌は出してないのに。」
「あー、例の“したり顔マン”か。スルー推奨です。」
佳乃は、指を止めた。
言葉にしにくい安堵が、胸の奥にしみ込んでくる。画面の向こうで、知らない誰かが、ささやかに味方をしてくれたこと。知らない誰かが、彼の仮面の奥の「得意顔」を見抜いてくれていたこと。それだけで、ずいぶん楽になれるものなんだ。
もう一度、自分の歌を読み返してみる。
「やっと春 来たる気配に 眠たげな 猫もわたしも 光をのばす」
ああ、べつに悪くないじゃないか。そう思えた。
部屋の窓を少しだけ開けると、夕焼けの光がそっと差し込んできた。ほんの少しだけ背筋を伸ばし、次の歌のことを考えながら、佳乃は机に向かった。
CHATGPT
|
|
|
無視せむとおもへど気になる酷評...
医師脳 - 2025/06/13(Fri) 07:42 No.4722 | |
|
『やさしい通知音』
「ピコン」 昼休みの静かな処置室。 白衣を脱ぎかけたところで、スマホが机の上で震えた。 医師・河合はつい手を伸ばし、見てしまう。通知は──また、短歌投稿アカウント宛のコメントだった。 「医者のくせに歌は三流」 河合は思わず、鼻の奥で笑った。 「くせに、って何なんだろなあ……」 誰ともなしにこぼす。そこへ、ちょうど事務スタッフのサキが紅茶を持って入ってきた。 「何が“くせに”なんですか?」 「いやね、最近始めた短歌の投稿に、コメントがついてて。まあ、ほぼ悪口。顔も名前もない人の」 「あ〜、いますよねそういう人。匿名って、便利だけど、雑にもなれるから」 「そう。気にしないようにしてるんだけど……」 河合は苦笑しながら、スマホを伏せた。 「こういうのって、何でだろうね。無視しよう、無視だ、と思うんだけど、脳のどっかが気になっちゃうんだよな」 サキは隣のイスにちょこんと座ると、机の端のポットから自分にも紅茶を注いだ。 「でも先生、“気になる”ってことは、きっとその歌に何かしらの響きがあったってことですよ。響かないものには、誰も何も言わないです」 「なるほど……。いや、ひねくれた響き方だなあ」 「でも、無視できないくらいは、ちゃんと届いてるってことじゃないですか? しかも“医師脳”タグの先生の歌、ちょっとした患者さんの心とか、私たち事務の気持ちまで入ってて、けっこう好きです」 紅茶をすする音が、小さく和む。 「ありがとう。ほんとは、気楽に詠んでるだけなんだけどね。匿名でふわっと投げた一首に、匿名でビシッと返されて、ちょっと傷つく、という……」 「その感じも、ぜんぶ歌にしちゃえばいいんじゃないですか?」 河合はふっと笑った。 「うん。たとえば── 無視せむとおもへど気になる酷評も 匿名なるが故の気楽さからか──なんてね」 「うわ、リアル〜。もう投稿しちゃいましょうよ」 サキの笑い声に、河合の肩の力がすっと抜ける。 今度はスマホの通知音が鳴っても、きっとあまり気にしないでいられそうな気がした。
CHATGPT
|
|
|