2005年1月31日

  • 2005.01.31

枯れ木さへ塒となして雀らは冬夕街に絶叫しをり (テレビに観る): 青年は命得んため人工の呼吸器つけらる声を犠牲に 人工の呼吸器手術に両眼より涙流せり 青年あはれ

2005年1月13日

  • 2005.01.13

蒙昧は地球自身に及びたり台風、地震、津波などなど 裏の高層ビル建設基礎工事進む:ー 裏に出てにょきにょきと立つ建設の重機らの影に脅かさるる 堂々と巨体を晒す重機群 憎けれど秀美青空を背に 青い青い空が天にはあるものと信じた幼さ今は尊い (口語新仮名) さまざまに吾を攻むるものの圧力に風邪なぞ引きてはをられぬものを

2004年12月30日

  • 2004.12.30

人の世を知れば知るほど胸底よりしゃくりあげくる悲しみありぬ 空前の大津波(記録として詠む): 千キロの海底断層が一万キロ超えて遠くへ津波起こしぬ スマトラ沖海底地震が七万を超えなん命奪ふ鬼気あり

2004年12月26日

  • 2004.12.26

夜の散歩にて:— 山茶花は散る花咲く花蕾さへここだく見えて今さかりなり 軒先に大輪の薔薇紅と白ただ二つのみ何ゆゑか咲く フラッシュに浮き出(づ)る深夜の花花の妖艶にして愁ひ秘めたり

2004年12月21日

  • 2004.12.21

高層ビル建設現場: 直径一メートル長さ五メートルのパイルをばらくらく地球に突き刺してゆく バカでかいパイル幾本もぐいぐいと地球深くへ捩じ込むぞ こわい (口語) 高層ゆゑ巨大なパイルを埋めてゆくさらに巨大な機械が揺れつつ

2004年12月18

  • 2004.12.18

パソコンを前に眠気の襲ふころ妻は隣室(となり)で賀状の印 パソコンの液晶画面に目が疲れ眠気を誘ふ犬の遠吠え —————————————- 古都の古寺旧跡なべて形骸にあらず歴史の亡霊が棲む

2004年12月14日

  • 2004.12.14

眠くて眠くてもうろうとしてなお歌詠もうと必死なボクいる (口語) 乳癌の手術をせしとふかの歌人 爾後はただただ生きつぎ詠へ

2004年12月13日

  • 2004.12.13

名古屋市は田舎都会と呼ばれしがいま隆盛を極むとも覚ゆ 東海は自動車、鉄鋼、電気など生産拠点とならんとすらん 友も吾もつひ知らざりき 道路網、地下鉄網など名古屋は変貌す 一年に一千万台超ゆる車 生産されて渋滞おこす 渋滞にとらはれ街の華麗なるクリスマス電飾止むなく眺む

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