2005年12月9日
- 2005.12.09
イラク侵攻の誤り・・・ ノーベル賞受賞者言へりブッシュまたブレアは戦犯 法で裁けと 良心はしっかと見ている軍事力に頼る政治の恐さと罪を (新仮名)
イラク侵攻の誤り・・・ ノーベル賞受賞者言へりブッシュまたブレアは戦犯 法で裁けと 良心はしっかと見ている軍事力に頼る政治の恐さと罪を (新仮名)
水道水冷えまさりつつ石鹸の泡立ちとみに悪くなる季(とき) 殺されし女児思ふとき三日月を安易に侵し行く乱れ雲
コンセント自らはづすロボットあり自殺者年間3万人余
落ち葉ゴミ淀む川より青鷺の突如飛び立ち闇に三声 擦過音に驚き仰げば青鷺がゆうらり大翼をうねらせ闇へ
雨ひとときしぶきをりしが散策に家出づるころ火星かがやく かの月が今夜は火星に添はずして暗き楕円の欠落感浮く 街中をつらぬく川に水なくて桜落ち葉が底に溜まれる
義経の書状に「我国神国也(わがくにはしんこくなり)」と。被爆少女も臨終(いまは)に言ひき
旅急ぐ白雲うすく弦の月おほひては虹を架くるたまゆら 金閣寺の庭をながめてブッシュ氏がポツリと言へり「ここは平和だ」 ‘孤独’の語もすり切れちまった人も見ん楕円の月に寄り添ふ火星
動物の進化の終わりが猿ならば地球はいつでも平和だろうに (口語) 街中に出火のありてその跡地くらぐらと燃え闇の淵なる 路地裏に車つらなる午後十時塾とふものの退け時にして
去年今年いな年ごとにベランダの一所に来鳴くクツワムシ愛し この日頃聞き親しみしにハタと絶えぬ クツワムシの音(ね)の形の静寂 繰り返し直筆で読む《たけくらべ》はかなき余韻の終章が好きで 街路樹を網で覆へり群がり来る雀のねぐらかくて奪はる 樹のねぐら網で塞がれ幾百の雀ら電線にずらりと並ぶ 樹を追はれ電線に眠る雀らの列の下行く人々の影 ハリケーンに三百万人追ひたてられ北へと向かふ車列延々 酔ふほどに今 […]
人間の浅ましき本性極まれり被災地ニューオリンズに略奪相継ぐ 近過去のはや茫々と立ち返る姫路も道後も別府の街も 白鷺の連理の比翼はばたけり姫路の城は時空を超えて 闇深く女人のすすり泣く声すもはら人間(じんかん)の情理を怨み はらわたを揺り動かしてかの調べ陰々とひびき埒も無かりし 大型の台風ゆらゆら海を這ひ不測不明がゆゑの厳しさ 易々と人の命の霧消してイラク北米アフガンを悼む 人の世の行く末暗示するや […]