2004年10月9日(土曜)

  • 2004.10.09

最強との脅し文句を伴ひし台風も逸れ虚脱感あり 延々と台風特番続くからあくびなどして秋晴れを恋う お風呂場で突然湧き出る《ナポリの歌》高校唱歌を腹底より歌う (新仮名)

2004年10月8日(金曜)

  • 2004.10.08

秋雨のひややかにして静かなり猛烈台風海より近づく 大地震(おほなゐ)も雷雨も火事も台風も怖し自然はなべておそろし 中心の気圧が920にて最大級とぞテレビはおどす 台風の予想進路一帯に暴風洪水警報が出て 台風の逸るるを望めど襲はるる地方を思へば穏やかならず

2004年10月3日(日曜)

  • 2004.10.03

イチローがメジャー年間最多安打記録しマスコミただに沸きかへる 五年ぶり優勝果たしし中日の恩恵に浴す妻は主婦ゆゑ さめざめとまたしくしくと秋の雨たましひ冷やしてひと日続けリ 立待も居待、寝待もはや過ぎて今宵の月の痩身あはれ ------------☆ 人生に意味を定むるむなしさに汗したたらせ幾世代経し 性的な遊びをせんとや生まれけむ輪廻転生嗤はば嗤へ

今日の4首

  • 2004.09.30

名月は焦(じら)すがごとく雲間より須臾(しゅゆ)の間ぼんやり顔見せしのみ 台風の去りてやや冷ゆあをあをと地を濡らしつつ空は霽れたり 名月も十六夜(いざよひ)も見ず立待の月を待ちかねしばしば庭に出づ 名月の二日遅れを恨むまじ風にも飛ばず在りしを幸とし

今日の2首

  • 2004.09.25

夏の雲秋の雲とが並び浮く空にみづみづと光満ちたり 曼珠沙華 激しき血潮の花なるに白、黄もありて心ゆるびぬ

今日の3首

  • 2004.09.23

腸内をガス駆け巡る思ひして雷鳴ぼこぼこ乱雲を打つ 雷鳴が積乱雲をかけめぐるその上に澄む半月を恋ふ しろじろと街を照らせる稲妻と驟雨を小鳥らいかに凌ぐや

  • 2004.09.22

常のごとよしなきことを思ひつつ歩む頭上におぼろ半月 改札口出でくる人らのおほかたは虚ろなる眼に怯えを宿す 外圧によると言へども良きはよし明治維新は国たがやしぬ お仕着せと言へどもよろしきものは良し平和憲法は国を育てぬ チローが5打数5安打した日にはラジオもテレビもなぜかどよめく

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