起承転結
- 2020.11.19
人生の“起承転結”ついに“結”、「有終の美を」などと人は言うけど
人生の“起承転結”ついに“結”、「有終の美を」などと人は言うけど
厨辺(くりやべ)に林檎の香りただよひて白秋短歌をふと想ひ出づ
地球上の七十億人平穏なれ そを乱す輩に鉄槌を!神よ
おほかたの葉は落ちたりし花水木 朝の陽を透き寂しげに立つ
歩みきて虹立つを見るその脚はビル幾棟を彩りてあり
やすやすと報ずるものかな内戦にて何百人死亡と 武器は外国製
“進化現象”自体に合目的的なる‘意志’なくば“人”にまで進化は至らざまし “進化現象”に合目的的なる‘意志’あらむ されど何の意志かは人智のほかなり
似ていても混同などするおそれのない文字ある例えばホと亦と赤と
ふと胸に浮かびし光景 雪しまく大菩薩峠に墓標一つ立つ いつ見ても建築中なりし駅前ビルしばし忘れゐていま建つを知る
花の露見てさへ紅涙に袖濡らしし古人(いにしへびと)の感性羨(とも)し