秋の雲
- 2020.10.17
あらき風上空を吹き鰯雲鯖雲なべて流れ消えゆく
あらき風上空を吹き鰯雲鯖雲なべて流れ消えゆく
‘再構築’が本意の‘リストラ’が都合よく‘首切り’の意味に使はれきて久し
天皇制は非民主なれど必要ならむ即ち社会が未成熟の証(あかし)
いにしへは風の音にて秋知りぬ けふは風鈴の音(ね)を散らしをり
いかほどの窮状にあるや北朝鮮 金正恩(きむじょんうん)が涙を見せて 厳しかる経済制裁に締め付けられ苦しむ‘北’が核弾頭に縋(すが)る
喜ぶは鳥たちも同じ早朝よりはげしく騒ぐ台風去りて
衛星画像の台風の渦ながめつつ大海に立つ濤ばしら想ふ
老子言ふ「有は無より生ず」とぞ現代量子論では極微(ごくみ)は無とも
裏庭の金木犀の花遅れ鼻うごめかせども芳香はなし
(新仮名) ‘同盟国’という語の危険さ それ以外の国は‘敵’との裏の意味もつ 国弱る時にも攻めて来ないのは元々敵なぞいないからでは? 軍備保持または増強するために敢えて‘敵国’を創っているのかも