平和か戦争か
- 2013.09.26
屋根瓦異様に赤く照りてをり頭上に雲塊が没り日に炎えて 悪政も悪行同様人知れず謀られ或る時不意に顔を出す 武器輸出突出の大国と協力し平和を目指すと安倍首相言へり ロボットで大勢を殺して自慢する大国と共に平和を目指すと 圧倒的軍事力・核兵器を持つ国と一緒に平和をつくると首相は
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
屋根瓦異様に赤く照りてをり頭上に雲塊が没り日に炎えて 悪政も悪行同様人知れず謀られ或る時不意に顔を出す 武器輸出突出の大国と協力し平和を目指すと安倍首相言へり ロボットで大勢を殺して自慢する大国と共に平和を目指すと 圧倒的軍事力・核兵器を持つ国と一緒に平和をつくると首相は
『人殺す訓練に励む基地は撤去してキリストの愛を下さいクリントン様』(桃原邑子)・・・: 基地よりもキリストの愛をと詠みし人、現状知らばいかに嘆かん 集団的自衛権? 自衛隊を米軍の一部になさんとする政治家の愚かさ救ひ難しも 期限なく震災に苦しむ人たちに五輪の狂騒をいかに謝すべき 累々と汚染水タンクは増え続け十年先を想へば悪夢
去年(こぞ)と全(また)く同じ声音(こわね)に鳴く虫は生き延びたるやあるいは子なるや 甲子園の熱闘終はりイチローの四千本安打出てあとは涼待つ エジプトにシリアにイラクに殺戮の盛んなる冥さに脳幹へた
政権のメディア操作の巧みさに国論じわりと右傾化すすむ 八月や十二月だけでなく常日頃戦争を厭う人でありたい (新仮名) エジプト: 憂ふべしエジプト 軍隊が自国民の多くを殺戮しをり
今日もまた右翼の街宣車ががなり行くゆがむ思想を矯むる術なきや 原爆や大空襲の地獄絵を異星人の所業のごと報じ、観ている 集団的自衛権・改憲・消費増税に策を弄する首相の陰湿
芽吹きしと見る間に花が咲き初めし花水木なり玄関の前で 幾つものプランターに土と肥料を入る。春夏の花を咲かすと妻は 季(とき)くれば違うなく花花ひらきゆく世界の平和もかくしあれかし
日本では計算機と人が将棋を指しアフガンでは無人機で大勢(おほぜい)殺さる 咲き急ぐ桜並木を想へれば真夜の静寂に幻聴音たつ
透きとほる赤の花々身にまとひ一樹は立てり森の暗部に 遠山は春の霞に没しゐるTPPの罠思へとや 巧みなり憲法九条改悪に国連軍参加とふ欺瞞を使ふ
出でて見る東方の果のビルの上に朝日子昇りこなたを照らす 真冬日に赤々とビルを染めてゐし朝日は位置変へ今は黄に照る よく晴れし春の初旬の林には憂ひを蹴散らし野鳥ら飛び交ふ 餌漁るほか仕事なき動物ら結局食ふことが生(せい)のすべてかも 影よりも身に沁みつきて生(せい)を統ぶる<時>といふ魔を振り払ひたし ——————— […]
夜に入り軒より雫の落つるらし雨降る音も春めきて来ぬ ------------- “北”の地下核実験: 驚けり大新聞の大活字。首都が核攻撃を受けしごとなり この機会に保有国すべての核兵器の威力を正直に報じられたし