珠玉の曲
- 2021.10.14
やや心乾くにラベルの「亡き王女のためのパバーヌ」流れきて潤(うる)む
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
やや心乾くにラベルの「亡き王女のためのパバーヌ」流れきて潤(うる)む
思へらく「般若心経」はこれまでに何億回と唱へられけむ 幾億回も「般若心経」は唱へらる。その尊さの嵩(かさ)ならねども
細くほそく伸びゆきし飛行機雲なりしがやがて滝の太さに崩れてゆけり
意外なこと世にはあるもの鳥類の祖先が恐竜といふもその一つ 恐竜ははるか昔に絶滅す されど鳥類としてその子孫が生く
いつしらにその実朱色にかがやける花水木に来る鴉の目当ては?
虫たちはそれぞれ鳴く場所を決めてゐて毎朝の歩を愉しませ呉る
尼寺の庭の隅にて夜→朝を元気に鳴く虫の居て半月余
万葉集最後の4巻は家持の歌日記とふ説 さもありなんとも
とどろきて宇宙が二つに割るる夢 醒めて聞き入る秋の虫の音
十月の初旬に暑き日つづきゐて夏雲うかび積乱雲さへ