大公園
- 2021.11.30
紅葉(もみぢ)映え人工滝ある公園は鴨あまた遊び妻よろこばす
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
紅葉(もみぢ)映え人工滝ある公園は鴨あまた遊び妻よろこばす
(新仮名): こまごまと物持つゆえの物忘れあれ忘れこれ忘れ妻の特技に
この日ごろ帯状疱疹に苦しめば妻の存在がいよいよ輝く
とことこと階下で妻の動く音 これほど我を安堵させるものなし
砂粒のやうなる野の花に夢中になり接写してゐる妻の愛しさ
まだ良しと訪はざりしこと悔いとなる 弟(おと)が会ひたがりしとそののちに聞きて きやうだい7人 いまに残るは姉ふたりと我のみとなる 寂しからずや
「聞きたるは物ごころ着かぬ頃なりき亡母(はは)唱ふ御詠歌いまも耳底(じてい)に」
余寒とふ語感にまさり冷ゆる宵、妻居るとわかり階下ほの温(ぬく)し
児性肥満にありし女(め)の孫が一年の後(のち)に締まりて少女に
新しきパソコン入手しはしゃぎゐる妻なりまさにコンピューターおばあちゃん 驚きぬ孔子は2メートル20センチの巨躯にて頑丈な身体(からだ)なりしと