兄弟家族

5/5ページ

今日の四首

  • 2002.11.19

「秋の空かがやきゐたる東天に雲を染めつつ満月浮かぶ」 「満月がゆらめき歪んで見えるのは僕の五感が軟弱なゆえ」 -------------------- 「その郷(さと)が安全神話の日本なれば娘(こ)は上海でカバン盗られき」 「中国と日本を取り持つ縁(えにし)とぞ言挙げすれど普通のカップル」

死ぬ瞬間は・・・

  • 2002.11.17

口語新仮名の歌4首: 「薄明の宇宙の果に聞こえつつ<七つの子>の歌、鴉のわらい」 「死ぬ瞬間僕らは何を見るのだろう。血の海なのか、ただ暗黒か」 「『死にたくない!』目開き臨終(いまわ)に叫んだ兄、あの目は何を見ていたのだろう」 「長兄の最後の叫び『死にたくない!』、ベートーヴェンは『もっと光を!』」

娘の結婚ほか

  • 2002.11.13

「脅威的発展つづく中国の国土は確かな踏みごたへあり」 「女ひとり異国に恋を育みて今日廈門市(あもいし)で結ばれにけり」 「娘(こ)の夫(つま)は劉を姓とし石材を商ふ青年実業家なり」 「美しき若き女性がウェディングドレスにさらに輝くばかり」 「中国の男を夫(つま)とししなやかに寄り添ひ微塵も不安を見せぬ」 「寄り添うて愛を振り撒く様見れば不安のしこり徐々に融けゆく」 「劉君の母は民族衣装着て華奢(き […]

今日の二首

  • 2002.01.19

「『お通夜には両隣来ず犬仲間が来た』と笑へる、姉寂しげに」(梧桐) 「『降雪で葬儀にさえも来た人ない』姉はポツリと『孤独死』語る」(梧桐) (知多に住む姉の義母が正月に95歳で亡くなったと聞いて、遅れた弔問に行ってきました。名古屋市の近郊住宅街。葬儀の形式もどんどん変わっていることが話題となった。)

1 5