政治経済かかはりのなき酩酊にこみ上ぐるこの虚しさは何 時折は腹の底より絶叫せん心身にもよしと思ふばかりで 雪かぶり萎れてゐしが黄水仙融くるがほどに張りが出できぬ

この世にし兵器といふものなかりせば戦争は無く穏やかならんに 兵器なき世ならば紛争の解決は話し合ひによるほかはなし

天降（あも）りくる光の園に紅白の芙蓉満つれど国は傾く 妻と来て公園めぐるに楠の大樹をかこみ曼珠沙華赤し バジル摘むもよろしと管理の小父（をぢ）さんに言はれてその晩家に香の満つ

落暉へと雲の糸引き落ちてゆくジェット機つひに日に融けて消ゆ 新大関が万理一空などといふ宮本武蔵の言葉を吐けり ドル安で四十兆円（よんじっちょう）もの損失を出しても買うのか米国債を （新仮名） 取りやすいからと安易に増税を […]

夢裂きし空爆ジェット機の轟音は家の前ゆく暴走族なりき

兵器また金（かね）にまつはる闇に咲け秋海棠また秋桜の花

＜自由＞といふ美名がいつしか＜野放図＞に変はり欧米の金融あやふし とりあへず日常に係はる懼れなし光速超ゆる粒子が在るとも

列島を覆ふ空気を一日で夏から秋へ変へし台風よ 急速に空気が夏より秋に変はり布団も替へて重く寝苦し ————————&#821 […]

鮮烈に夕日現れ雲の縁を輝かせをり台風去りて あれほどに暑かりしかどひんやりと頸に台風一過の空気が

むんむんと花の香こもる花屋にてスターフラワーの綺羅星に触る —————————– 風のうつ拍動に従（ […]