ドラマに観る月はおほかた満月なり映像効果といへど不自然
銀河系とアンドロメダ星雲が衝突か 四十億年先と聞き安堵す
ここちよき梅雨の晴れ間の青空をいつか消えなむ雲ながれゆく
シャープペンに芯こめながら拳銃に弾こむるごとき感覚よぎる
たのもしや推計学にしたがへば人の寿命限界は百二十五歳とぞ
庭を去り遠くに集(すだ)く雀らの囀り消して梅雨の雨降る
妻がまた小花の鉢物あまた買ひプランターに移して賑やかになる
日暮より雨はひときは強くなり止む気配なし 梅雨に入りたり
アメリカに強請されて戦闘機など爆買ひをして血税をドブへ
「君が代」の歌詞は古今集第七巻の巻頭歌に拠る ゆゑに古き錆色