「無」は「无」とも書き「天」に酷似 天は満つるなく無といふことか
恋文に「君の影になりたい」と昔は書きぬ今ひとはいかに
相変はらず血みどろの中東 皮肉にもオスマン帝国時代は平穏なりき
梅雨の雲さけて覗ける細き空は人界見守る天の慈眼とも
さまざまな時代と国のドラマは言ふ 人みないつも懸命に生く
素粒子群が宇宙の始まりの原資として素粒子は如何にして生じたるや
キング牧師の公民権運動もむなしかり アメリカは未だに黒人蔑視
「海ゆかば」は大伴家持の歌に拠る 民を戦争へ駆るべく古典を悪用
過ぎたるは及ばざるならむ 人間の知能もしかり破滅に向かふか
近世に西洋列強が宣教師を派遣せし背景に植民地化の狙ひも