2021年6月1日 / 最終更新日時 : 2021年12月22日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2021年5月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 あり得ざる奇跡のごとき一致なり月の公転・自転周期の昭和生まれが昭和が何年までありしかを忘るることあり 昭和は遠し冷えしるき五月朔日(ごがつついたち)紅バラの開かむとして逡巡しをり投げられて頭から落ちし力士あはれ後(のち)に死亡す 頭部は急所ひと日での気温の最高・最低の差が二十度余の所日本にもある道沿ひに白バラ赤バラ群れ咲きて絶えず通過する車に悶ゆ外(と)に出でてただ一滴の雨を受くそのあと降らず寂しかりけり仏法に「十戒」のあり聖書にもありて中味の酷似に驚く胸は少女、腰は母とも人は言ふ の完璧なる美西方(さいはう)の極楽浄土を求めてや‘西行法師’と名乗られにけむ とか とか禍禍(まがまが)し正体不明は畏怖を伴ふ嗚呼つひに開きて高貴、日に照れるオーニソガラム・サンダルシー2本舗道(しきみち)の割れ目より噴く草草の懸命なる生(せい)をいとほしむなり賞すべき技術革新の数々が“悪”にも使はる おぞましきかなイスラエル首相は言へり「ガザ空爆はアメリカ大統領が了承している」ふと気付く葉叢の一部がそよげるに。微風(そよかぜ)いかやうに巻きてをるらむ意味知る意味あるやあらずや唱ふるは光明真言「おんあぼきゃべい・・・」カラヤンとフルトベングラーの異質さは‘第五’の冒頭の演奏に顕著 ラー岩の間(ま)ゆぐんぐん伸びて花咲けるヒメジヨンああ生命(いのち)かがやく肘張れど脚ふんばれども加速する“時”の走りはとどめかねつも環境の作用・価値などは動物の個体ごと異なるをアフォーダンス(affordance)と「楽欲」と書いて「ぎょうよく」と読むすなわち「楽」には「願う」の意もあると知る今ごろは皆既月食が浮かびゐむと曇る夜空を恨むでもなくある歌詞に「跡形もなく崩れゆく愛のかたち」と。そを止揚せよ耳底(みみぞこ)に水残りゐる心地してただそれのみにひと日鬱鬱宇宙開闢以来を思へば今ここに吾が在ることは究極の奇蹟民放の音楽番組楽しむに肝心なところでコマーシャル入るほつれゆく綿菓子のやうな流雲をカメラに追へば童心還る