2002年12月26日 / 最終更新日時 : 2002年12月26日 gotohman 生活詠 今日の5首 「気忙(きぜは)しき歳晩の昼PCの前にてしばし目瞑(めつむ)りゐたり」 「頭(づ)の上をがうがうと過ぐる時の音 目開くればただに天井の衣魚(しみ)」 「問はれをり60年は永かりしや答へむとしてやや忸怩たる」 「街の灯に照 […]
2002年12月24日 / 最終更新日時 : 2021年12月10日 gotohman 生活詠 今日の三首 「パソコンはいつか壊れるもう一台用意すべしと妻は言うけど」 「定年後あなたとわたしにパソコンが一台づつあれば安心と妻」 「二十年最善と思ひ通ひ来し道とは別の道発見す」
2002年12月23日 / 最終更新日時 : 2021年12月10日 gotohman 生活詠 今日の5首 口語短歌五首: 「パソコンで年賀状さえ作る世さ味気なくてもプリンター頼り」 「歳末の休日なのに本町で閉店セールをする洋服屋」 「この街では良心的な本屋さん閉店してからもう一年か」 「さびれゆく本町界隈その中で活気放つは百 […]
2002年12月22日 / 最終更新日時 : 2002年12月22日 gotohman 生活詠 今日の三首 「構内の池を住処(すみか)のアヒルたち丸々太り野良猫の的(まと)」 「アヒルらが列なし泳ぐ水皺(みづじわ)にメタセコイアの裸形(らぎゃう)ゆらめく」 「波立てる池の面(おもて)の照り翳り遠きアフガン思ひてゐたり」(梧桐)
2002年12月20日 / 最終更新日時 : 2002年12月20日 gotohman 生活詠 今日の三首 「真夜中に明滅している電球は歌を忘れたカナリアである」 「クリスマスツリーに無数の豆電球点滅してをりこの忙しさ」 「街中を人奔走す 死の先に生なきことを知るがゆゑなり」
2002年12月15日 / 最終更新日時 : 2002年12月15日 gotohman 生活詠 今日の六首 夕べの富士– 「ゆらゆらと薄暮の空に漂へる雪嶺富士の青きたましひ」 真昼の富士– 「ま青なる冬空に聳(た)ち雪嶺のまばゆき富士山首に雲巻く」 ———— […]
2002年12月11日 / 最終更新日時 : 2002年12月11日 gotohman 生活詠 今日の3首 「八日間留守にせし間に構内のメタセコイアらみな落葉す」 「近山を斑(まだら)に雪の覆へればなほ山々が迫りてぞ見ゆ」 「初雪のまだらに覆へる山々の皮膚細やかな立体感あり」
2002年12月10日 / 最終更新日時 : 2002年12月10日 gotohman 生活詠 今日の三首 「今朝ことに冷えまさりきて遠き山 肌のあうとつ(凹凸)恥ぢもせず見す」 「帰らんとピロティー出れば半月の青きにうるみ初雪チラつく」 「半弦の月浮きながら今冬の初雪降れり 故なく悲し」
2002年12月8日 / 最終更新日時 : 2002年12月8日 gotohman 生活詠 今日の5首 「歳晩と聞けばその韻(いん)身に響きつくづく往く年来む年思ふ」 「定年を間近に控へ組織から疎外されてか退職する人」 「民営化さるる焦りに長老を徒食の輩(やから)に扱ふ組織 「世代ごと悪化して来ぬ古き良き時代と言ふさへ死語 […]
2002年11月29日 / 最終更新日時 : 2002年11月29日 gotohman 生活詠 今日の二首 「雲の上に青き空在り空の上に何があるのか知らぬが不安」 「死ぬために生きているのだ生の果に死が待つなどとゆめ思ふまじ」