2005年8月11日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年8月11日 街燈の脇の木立に鳴く蝉の夜ごと衰へゆく嗄れ声 うつくしくはかなき夢を見たりけり原子爆弾水素爆弾
2005年8月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年8月8日 路地裏を散策しつつ夜閉づる花多きことやや不満なり 路地裏を散策するに道幅をいっぱい占めて自動車が来る この庭に確かに真紅の花数輪昼間咲きゐき今はまぼろし 昼間見しハイビスカスの赤色は暗夜に合はぬと思ひつつ歩む 駅ビルの向 […]
2005年7月7日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年7月7日 商業地はビル乱立が当たりまえ低層住宅消えてなくなれ? (口語新仮名) 家裏にぐんぐん育つビルありて日毎視界が遮られゆく 南側ぎりぎりに建つビル工事ちゃくちゃく進みわれらもみくちゃ 小市民がビル建設に悩むときテロリズム激し […]
2005年5月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年5月10日 花どきの人らの狂乱しみじみとふところに秘む葉桜並木は 両岸の桜並木は緑々(あをあを)と風になびきて水を染めたり 公園にひしめき咲けるツツジらに桜若葉の緑(あを)反映す
2005年3月26日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年3月26日 3月の雪は殊さら富士山に降り積もりたり下まで白し ひた走る車窓より闇を凝視(みつ)むるに茫と浮かび来新雪の富士山(ふじ) 闇の富士山(ふじ)観ればたちまち胸内(むなうち)の腐肉のやうな我執消えゆく —R […]
2005年3月20日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年3月20日 言霊(ことだま)とよくぞ言ひしよわれらより言葉奪はば骸骨残る 海洋は神の泪のひと雫ゆれて暴れて命呑むとも
2005年3月18日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年3月18日 ショベルカーぐいぐい深く土を掘る地の心臓を抉るがごとく 深々と掘られし穴より岩出(い)でぬ嬰児もまた斯くは世に生(あ)る 巨(おほ)いなるショベルを易々操りれる男の顔は静けさ保つ ジェット機が長々としも伸ばされし巨大クレ […]