若葉照る春は半ばの快晴にああ <天国> に居るここちせり
夜に入り静かな春の雨降り初(そ)む樋打つしづくの音にて知るなり
パソコンを新機にせしのみに様々な不都合が生ず パソコン何ものぞ
隣接する二本の花水木の一つ満開、他は青葉少し この差は謎なり
雀らが餌(えさ)に集まり騒ぎをり彼らには彼らのルールあるべく
いづくでも染井吉野は同じとは思はぬ人らが場所替へ花見
横文字で書くとき名・姓の順で書く習慣は薄れ姓・名が普通に
暮れながら川の両岸の桜並木白き炎の列ゆたかなり
隣の市が四手辛夷発祥との情報を妻が得てきて今日はそちらへ
何兆個もの星がいちどに爆発する夢を見ることあるは何ゆゑ