2005年11月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年11月18日 旅急ぐ白雲うすく弦の月おほひては虹を架くるたまゆら 金閣寺の庭をながめてブッシュ氏がポツリと言へり「ここは平和だ」 ‘孤独’の語もすり切れちまった人も見ん楕円の月に寄り添ふ火星
2005年11月6日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年11月6日 動物の進化の終わりが猿ならば地球はいつでも平和だろうに (口語) 街中に出火のありてその跡地くらぐらと燃え闇の淵なる 路地裏に車つらなる午後十時塾とふものの退け時にして
2005年10月2日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年10月2日 去年今年いな年ごとにベランダの一所に来鳴くクツワムシ愛し この日頃聞き親しみしにハタと絶えぬ クツワムシの音(ね)の形の静寂 繰り返し直筆で読む《たけくらべ》はかなき余韻の終章が好きで 街路樹を網で覆へり群がり来る雀のね […]
2005年8月30日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年8月30日 吾子二人いち早く吾より去りゆきぬ父・子の絆の薄さ示して 汗匂ふ童が膝に来て愛し息子らを斯く抱きしことなく 子供らはスキンシップを求むるに息子ら胸に抱きし記憶なし 孫抱きて息子らしきりに想はるる雷雨来たりて闇駆け巡る ハイ […]
2005年8月11日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年8月11日 街燈の脇の木立に鳴く蝉の夜ごと衰へゆく嗄れ声 うつくしくはかなき夢を見たりけり原子爆弾水素爆弾
2005年8月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年8月8日 路地裏を散策しつつ夜閉づる花多きことやや不満なり 路地裏を散策するに道幅をいっぱい占めて自動車が来る この庭に確かに真紅の花数輪昼間咲きゐき今はまぼろし 昼間見しハイビスカスの赤色は暗夜に合はぬと思ひつつ歩む 駅ビルの向 […]
2005年7月7日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年7月7日 商業地はビル乱立が当たりまえ低層住宅消えてなくなれ? (口語新仮名) 家裏にぐんぐん育つビルありて日毎視界が遮られゆく 南側ぎりぎりに建つビル工事ちゃくちゃく進みわれらもみくちゃ 小市民がビル建設に悩むときテロリズム激し […]
2005年5月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年5月10日 花どきの人らの狂乱しみじみとふところに秘む葉桜並木は 両岸の桜並木は緑々(あをあを)と風になびきて水を染めたり 公園にひしめき咲けるツツジらに桜若葉の緑(あを)反映す
2005年3月26日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 2005年3月26日 3月の雪は殊さら富士山に降り積もりたり下まで白し ひた走る車窓より闇を凝視(みつ)むるに茫と浮かび来新雪の富士山(ふじ) 闇の富士山(ふじ)観ればたちまち胸内(むなうち)の腐肉のやうな我執消えゆく —R […]