2014年4月29日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 新葉 金木犀の新葉が緑(あを)く照り映ゆる生命誕生の新説を聴くとき 優游か悠揚かなどはどうでもよく迫らずの態(てい)にわれ生きゆかん 妻と観し吉野の桜十日経ても想へば心のざわつき始む
2014年4月25日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 群鴉 一斉にするどくこなたを視る群鴉(ぐんあ)、白きも混じれば夢にかもあらん まなこ無き深海魚と言いへど胎魚にはあれば退化なり進化にあらず
2014年4月24日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman 生活詠 日当たり するすると伸びしアスパラガス数本、箱より切り取り妻はお菜に 薬草より食材となりし牛蒡にて戦時木の根と捕虜に訴へらる 日当たりの悪し良しにより隣接する木にして花に遅速あらはる
2014年4月22日 / 最終更新日時 : 2022年3月10日 gotohman ニュースから 桃の紅花 韓国船転覆事故の生々しく先の不明機のこと忘れゐき 自動車の部品点数は3万台。船、飛行機、宇宙船はその10、100、1000倍だそうな (新仮名) 散り急ぐ桃の紅花が神社前のマンホールの蓋の凹部を埋めゐ
2014年4月18日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 反戦・平和 白き花水木 見下ろせば湿る路面にただよふごと白の極みに花水木咲く あらためて白とふ色のかくほどに美しきかと花水木観る 電算機が答を出すまで間(ま)のありて「考えてるな」とつい呟きぬ 思考過程、電子計算機と人間では根本的に違ふと言ひ切 […]
2014年4月15日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 生活詠 最高の天気 寒い暑い忘れて無風で一片の雲もない快晴 年に幾日ある 無風かつ雲なき春日にわが身なす細胞悉皆よろこびに震ふ
2014年4月14日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 生活詠 光る甍 あまりにも感動深くて芭蕉翁吉野の桜を句に詠まざりき そり返り窓外見れば尼寺の甍が春日に燻し銀に輝(て)る
2014年4月8日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 生活詠 嫌米? 金(きん)をまぶす神社の大門に桃の木が紅白の花を齋(いつき)となせり はてしなき水色の空を泳ぐとも映るとも見えて桃の花花 がさつなるアメリカの唄は好かざれど<カントリーロード>は心(しん)に沁みくる 軍事や銃器のぞきて嫌 […]
2014年4月4日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 gotohman 生活詠 まさか 国名の隋、会社名の鐵: 「随」を「隋」とし「鉄」を「鐵」と書くにはそれなりの理由(わけ)ありてこそ 三千円の絵がゴーギャン作と分かったとたん十五億円となる ご冗談でしょう (新仮名)
2014年3月30日 / 最終更新日時 : 2022年2月27日 gotohman 生活詠 観桜 階下より夕餉の匂ひ漂ひきて確かに吾が妻帰り来たれり この時期は花見をせねばならぬと言ふ妻に随ひ近隣をめぐる 記念樹の枝垂れ桜は満開で保護する寺寺に感謝しつつ巡る えどひがんや枝垂れ桜を満喫す染井吉野にはやや早くして 沈み […]