2014年5月18日 / 最終更新日時 : 2022年3月12日 gotohman 生活詠 同時代人 一生に会ふ人すべて同時代人、至極尊し危険もあれど 会ふことなき国内外の人含め生涯の同時代人は百億くらいか 想ひをりフィギュア・スケートの演技観るにX線介さばいかに面白
2014年5月17日 / 最終更新日時 : 2022年3月14日 gotohman 生活詠 木漏れ日 木洩れ日にその身まだらに照らされて妻は灌木の林をくぐり来 見晴るかす田園は稲を育みゐて姿を見せず鳴く揚げ雲雀 「雲に鳥」と詠みし芭蕉翁を想ひつつ緑の風に押され花園へ
2014年5月16日 / 最終更新日時 : 2022年3月12日 gotohman 生活詠 若葉 アンチまたスマート・エイジングとふ研究ありなるほど現代は超長寿社会 なぜだらう 花壇にあふるるガザニアの花花しぼむ日暮れ遠きに 若葉おほふ照葉樹林に夕風の差し入り斜陽をさかんに弾く 荒れ気味の風受くる無数の若葉たち小動物 […]
2014年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年3月12日 gotohman 生活詠 青すぢ揚羽 たはむれにピアノ鳴らせば雀らが寄りきてまねぶ まさかと思へど 雨の露ふふむ若葉をかすめつつ青すぢ揚羽蝶(あげは)が敏速に舞ふ 戦闘機が天窓上空をよぎる影机上を走り一瞬撃たる
2014年5月10日 / 最終更新日時 : 2022年3月14日 gotohman 生活詠 風鈴ほか 風鈴の鳴りやまざれば夜の風の時には憎し闇も荒れゐん 衰へゆく躑躅の紅色みおろせり立夏四日目真夏日となる 家中に満つるは百合の香りにて母の日のこと子らは忘れず
2014年5月9日 / 最終更新日時 : 2022年3月12日 gotohman 生活詠 環境 置き去られ狼に育てられしとふ男(を)の子は歯を剥き咆ゆるのみとぞ 現代に生(あ)れても縄文の環境に育たば縄文人になるほかはなく
2014年5月8日 / 最終更新日時 : 2022年3月12日 gotohman 生活詠 パンジー パンジーの花それぞれが貌に見え一斉にこなたを向きてウインクす いかやうに偉業なすとも人間とふ井戸の中でのこと その外知らず たかが二十六字の音(おん)に成る言語で心理をあまねく表し得るや
2014年5月4日 / 最終更新日時 : 2022年3月12日 gotohman 生活詠 テレパシー 吉野山は観光客で溢れゐしが吾が写真にはほとんど見えぬ -------- かの貌が頭に浮かぶは彼もまた吾を思ふゆゑといつよりか悟る 憎き顔浮かぶとき奴もさもあらんと揉み消す癖ありき今は懐かし 吾が想へば彼も想ひゐる不思議さ […]
2014年5月2日 / 最終更新日時 : 2022年3月13日 gotohman 生活詠 小切子節 罌粟(こくりこ)と聞けば小切子想はれて<こきりこ節>が脳裏をめぐる 所帯じみず二十歳前にも見えるよと言えば娘は純ににこにこ (新仮名) 撮りためし写真に見る君美しと言へば「おばあさんをからかわないで」 大量に撮りし吉野山 […]
2014年5月2日 / 最終更新日時 : 2022年3月13日 gotohman 生活詠 心 開ききることなく萼をこぼしゆく花水木に何が起こりしならん 呆るるは身はそのままに過去・未来へ時間旅行するとふ話 心とふ得体の知れぬ現象に振り回されゐる 漱石もまた 冠雪の伊吹山ことに佳かりしに今は霞中のいづことも知れず